邦題の語感が似ているので
どっちがどっちだか
混乱しちゃうんですけれど
いずれもBB~ブリジット・バルドーの主演作です。
いきなり、これですから。
掴みがあまりにも完璧。
ロジェ・ヴァデム監督の ”素直な悪女”(1956年)
ドイツの名優
クルト・ユンゲルスの姿も見られますが
全編バルドーのコケティッシュな魅力に
ひたすら焦点を当てたエンタメ路線です。
バルドーも元気いっぱい
何が自分に求められているのかを
100%分かって演じていますね。
ストーリーはまあ、どうでもいい内容なんですが
そんなことを気にして観る人はいないでしょう。
面白いなあと思ったのは
バルドーの移動手段が自転車なんですね。
どこに行くにも自転車。
何故かそれが印象的でしたね・・・
”可愛い悪魔” は2年後の作品(監督/クロード・オータン=ララ)ですが
こちらはまったく異なる正統派~クラシカルタッチ。
バルドー、女友達といきなり押し込み強盗。
相当きてますね
無邪気でちょっと悪ふざけ~というレベルではありません。
しかしベテラン弁護士(ジャン・ギャバン)のおかげで
刑務所に収監されずに無罪放免。
真面目一本やりで無味乾燥な日々を送っていたギャバン
グイグイとバルドーの虜になってしまいます。
しかしギャバンの前に強力なライバル登場
情熱的な求愛に応じてしまうバルドー。
ギャバンに隠れて密会を続けます。
長年連れ添った妻(エドウィジュ・フィエール)のことなど
どうでもよくなり、ギャバンはバルドーに
戸建ての邸宅を買い与えます。
これで誰にも邪魔されずに
この女と暮らせる
お~い、好きな洋服もどんどん買っていいぞ・・・
さて嫉妬に身を焦がしたインテルランギが
どうでるか?
悲劇的な結末が刻一刻と迫ってくるのでした・・・
”素直な悪女” と比べると
さすがベテランのクロード・オータン=ララ
完成度の高い内容に仕上がっているのですが、
ことブリジット・バルドーに関しては
いま一つ冴えがない~疲労感が漂っているような気もしますね。
(こういったシリアス路線ならば、1960年の ”真実” のほうが上かと)
2本見比べてみるのも、面白いと思いますよ。
Et Dieu… créa la femme Trailer
En cas de malheur Trailer