バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

昭和~平成時代の2時間テレビドラマみたいな B級ムービー、”リゾート連続殺人事件”

 

ねえ、見て見て

男の人がずっとプールで泳いでるの

 

泳いでるというより浮かんでるわね

 

 

というか死んでる

死んでるわ!

事件ですよ~

 

ということで

アメリカはユタ州のとある

保養施設で次々と殺人事件が起きてしまうのです。

 

 

保安官(ジョン・デナー)は

施設の経営者や従業員、泊り客たちに

聞込みを続けるのですが

なかなか犯人を絞り込めません。

 

 

うーん

あいつも怪しい

こいつも怪しい

 

 

70分ちょっとの小品ですが

見るからに低予算&早撮りが見え見え。

なかなか個性的な役者さんが揃っているのですが

(マリー・ウィンザー、ダイアナ・ヴァン・ダー・ヴリス、マミー・ヴァン・ドーレン、ロン・ランデル、ダン・ブロッカー)

各人持ち味を発揮するまでいかず。

 

 

注目はなんといっても

若き日のアン・バンクロフト

後に ”奇跡の人” や ”卒業” などの有名作で

アカデミー賞ゴールデングローブ賞、カンヌの女優賞を

総ナメすることになる大女優の

初初しい姿を観ることができます。

 

 

しかし既に演技は上手く

只者でない感充分。

 

 

製作スタッフ(&予算)が好条件であったなら

なかなか面白い推理ドラマになっていたはずです。

 

さて、ストーリーの序盤で

バンクロフトが

何故か日本の法被~ハッピを羽織っているシーンが出てくるのですが、

 

 

かなり奇妙というか浮いている絵柄です。

襟のところをよく見ると

内田

と読めますね。

 

これが実は

誰が犯人かを示しているのですよ。

 

つまり

”犯人は身内だ(ゲストの客のなかには居ない)”

”更に言うなら殺ったのはうち(私)だ”

ということじゃないかと。

 

あっ、でも

それじゃアメリカ人にはまったく分からないですね。

あくまで私個人の謎解きお遊びですので

笑って読み流してくださいね・・・

 

"The Girl in Black Stockings" (1957)    Trailer

www.youtube.com

 

なお原題は ”黒タイツを履いた女” という意味合いで

予告編には実際そういう場面があるのですが

本編には一切登場しません。

ですんで、観た(欧米)人は混乱したでしょうね。

 

日本語訳のほうは

そういった齟齬はありませんので

その意味でも

日本向けの?B級映画と言えたりして・・・