ねえ、見て見て
男の人がずっとプールで泳いでるの
泳いでるというより浮かんでるわね
というか死んでる
死んでるわ!
事件ですよ~
ということで
保養施設で次々と殺人事件が起きてしまうのです。
保安官(ジョン・デナー)は
施設の経営者や従業員、泊り客たちに
聞込みを続けるのですが
なかなか犯人を絞り込めません。
うーん
あいつも怪しい
こいつも怪しい
70分ちょっとの小品ですが
見るからに低予算&早撮りが見え見え。
なかなか個性的な役者さんが揃っているのですが
(マリー・ウィンザー、ダイアナ・ヴァン・ダー・ヴリス、マミー・ヴァン・ドーレン、ロン・ランデル、ダン・ブロッカー)
各人持ち味を発揮するまでいかず。
注目はなんといっても
若き日のアン・バンクロフト。
後に ”奇跡の人” や ”卒業” などの有名作で
アカデミー賞やゴールデングローブ賞、カンヌの女優賞を
総ナメすることになる大女優の
初初しい姿を観ることができます。
しかし既に演技は上手く
只者でない感充分。
製作スタッフ(&予算)が好条件であったなら
なかなか面白い推理ドラマになっていたはずです。
さて、ストーリーの序盤で
バンクロフトが
何故か日本の法被~ハッピを羽織っているシーンが出てくるのですが、
かなり奇妙というか浮いている絵柄です。
襟のところをよく見ると
内田
と読めますね。
これが実は
誰が犯人かを示しているのですよ。
つまり
”犯人は身内だ(ゲストの客のなかには居ない)”
”更に言うなら殺ったのはうち(私)だ”
ということじゃないかと。
あっ、でも
それじゃアメリカ人にはまったく分からないですね。
あくまで私個人の謎解きお遊びですので
笑って読み流してくださいね・・・
"The Girl in Black Stockings" (1957) Trailer
なお原題は ”黒タイツを履いた女” という意味合いで
予告編には実際そういう場面があるのですが
本編には一切登場しません。
ですんで、観た(欧米)人は混乱したでしょうね。
日本語訳のほうは
そういった齟齬はありませんので
その意味でも
日本向けの?B級映画と言えたりして・・・