「深夜の告白」(1944年)
名匠ビリー・ワイルダーの良く知られた逸品。
いわゆるファムファタール~魔性の女
パターンの教科書のような存在ですね。
で、実際、関わった周囲の男性はみんな不幸になっていくんです。
しかしこういう女性にまた
男性は弱いときてるんですね。
心を動かされない、距離を取った
主人公役のフレッド・マクマレイの最後を看取る
わけですが。
しかしワイルダーって、何故こんなに
巧く撮れるんでしょうねえ、さすがの一言です。
舞台はロサンジェルスなんです。
だから西海岸的な明るさがあっていいはずなのに、
暗くて、画面全体がどんよりと重いんですね。
ちょっとリンチ的(のほうがずっと後なんですが)
なタッチもありますね。