邦楽から洋楽へ段々興味がシフトしていた頃、
1975~6年、中学生だったんですが。
1枚のLPレコード買いまして、音の虜になりました。
S&Gでお馴染みのアート・ガーファンクルの
「愛への旅立ち~BREAKAWAY」です。
ガーファンクルのソロ?
あー、じゃあなんかメロディーが綺麗なフォークタッチの曲を
アコースティックサウンドをバックに行儀よく歌ってるんでしょ?
普通そう思いますよね。
ところがこのアルバムは全く違います、
ジャケット(名匠 ノーマン・シーフ撮影)からして。
言ってみれば、朝から昼でなく
夕暮れから夜、夜更けの雰囲気です。
映画で言えばD・リンチ的な酩酊感、スリップ感覚もあります。
こういう作品はアート(あるいはサイモン&ガーファンクル時代も含めて)
の他のアルバムにはありませんので、その意味でも異質の存在です。
プロデュース、アレンジ、演奏も絶妙で
ボーカル面でもアートの良さが最大限に発揮されています。
この後、40数年音楽を聴いてきましたが
ボーカルアルバムとして、これを超える作品には出逢いませんでした。
それって良いことなのかどうか分かりませんが・・・