バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

行きずりの恋だけど根は真面目な二人~ ”ジョンとメリー”

 

ダスティン・ホフマンミア・ファロー主演の

1969年アメリカ映画。

 

 

ストーリーは超シンプルで

ある晩、バーで出逢った二人は

そのままホフマンのアパートへ。

ベッドを共にした翌日も

部屋でしばらく過ごします。

 

 

二人は取り留めもない会話を続けるのですが

ファローは元カレ、ホフマンは現在のガールフレンドとの

あれこれを考えたりもしています。

(なにげに比較をしているわけですね、目の前の相手と)

 

 

ホフマンはひけらかしも兼ねて

次々とクラシックのレコードを聞かせるのですが

ファローはまったく興味を示しません。

曲が流れると、サッと虚ろな表情になるファローの

演技が秀逸です。

 

 

そのうちに気まずい雰囲気に・・・

 

 

ファローは鏡にメッセージを残して

去っていきます。

 

ホフマンは必死に彼女を追いかけるのですが

なかなか居所が掴めず。

失意のうちにアパートに帰宅すると

そこには・・・

 

 

基本は室内での二人芝居なのですが

回想シーンのニューヨークロケが効果的ですね。

 

この二人は真面目なんですね。

動作が荒々しいとか暴力的とか

アルコールやドラッグなどに溺れている、

そういうことは一切無いわけです。

 

ホフマンは定職に就いていて

住んでいるアパートメントもお洒落。

ファローも政治活動に関心があったりします。

 

音楽でいえば

ストーンズとかザ・フーではなくて

サイモン&ガーファンクル路線なんですね。

(ちなみにクインシー・ジョーンズが音楽担当)

 

 

だから激しいギターソロとか

絶叫ボーカルは無いわけです。

 

あくまでミドルクラスの都会人の

よくある一日の物語。

(ありふれた二人の名前がそれを象徴していますね)

 

ドラマティックな作品ではないですけれど

若きホフマンとファローの絡みは

やっぱり素敵ですよ。

 

John and Mary    Trailer

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