バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

冒頭10分間で高まった期待感が・・・2015年のアメリカホラー映画 ”サウスバウンド”

 

”サウスバウンド” といっても

奥田英朗の同名小説ではなくて

米国製作のホラームービーです。

 

 

最初の10分ほどがいいんですよ。

70年代のロードムービーみたいな質感があって。

おっ、これは粗製乱造のありきたりホラーじゃなさそうな。

 

 

クリーチャー登場。

この辺りもいいですね。

印象的なショットです。

 

ところがですね

場面&登場人物がドーンと変わってしまうんですね。

以降、次々と。

 

 

この作品は4人の監督からなる

オムニバス映画なんですね。

(エピソードとしては5つ)

 

各話、完全に独立しているわけではなく

リンクはしています。

舞台も同じ町ですし。

 

 

ところが冒頭のエピソード以外は

どこかでもう充分見てきたような

映像になってしまうんですね。

流血シーンとかも結構あるんですが、

これといった目新しさも無く。

 

 

最終話で、伏線の回収というか

全体のストーリーのオチをつけてるんですけど

ちょっと切れ味がないかなと。

未整理の部分が結構残っているような。

(脚本も多数の人が関わっているようで、それも一因か)

 

結果、最初のエピソードが浮き上がってしまってるんですね。

この路線で全編通すという手もあったんじゃないかなあ。

 

 

さて、映画の途中でテレビが映るんですが

そこで放映されているのは

”恐怖の足音~CARNIVAL OF SOULS" 

という、カルトホラーの名作(1962年)

 

 

異なるエピソードでも映るカットがありますので

監督さんたち、よっぽど好きなのでしょう。

 

さてもし、どっちの映画を観るとしたら?

2択で選ぶとしたら?

 

私なら、62年のほうですね・・・

 

Southbound   Trailer

www.youtube.com

 

Carnival Of Souls   Trailer

www.youtube.com