”サウスバウンド” といっても
奥田英朗の同名小説ではなくて
米国製作のホラームービーです。
最初の10分ほどがいいんですよ。
70年代のロードムービーみたいな質感があって。
おっ、これは粗製乱造のありきたりホラーじゃなさそうな。
クリーチャー登場。
この辺りもいいですね。
印象的なショットです。
ところがですね
場面&登場人物がドーンと変わってしまうんですね。
以降、次々と。
この作品は4人の監督からなる
オムニバス映画なんですね。
(エピソードとしては5つ)
各話、完全に独立しているわけではなく
リンクはしています。
舞台も同じ町ですし。
ところが冒頭のエピソード以外は
どこかでもう充分見てきたような
映像になってしまうんですね。
流血シーンとかも結構あるんですが、
これといった目新しさも無く。
最終話で、伏線の回収というか
全体のストーリーのオチをつけてるんですけど
ちょっと切れ味がないかなと。
未整理の部分が結構残っているような。
(脚本も多数の人が関わっているようで、それも一因か)
結果、最初のエピソードが浮き上がってしまってるんですね。
この路線で全編通すという手もあったんじゃないかなあ。
さて、映画の途中でテレビが映るんですが
そこで放映されているのは
”恐怖の足音~CARNIVAL OF SOULS"
という、カルトホラーの名作(1962年)
異なるエピソードでも映るカットがありますので
監督さんたち、よっぽど好きなのでしょう。
さてもし、どっちの映画を観るとしたら?
2択で選ぶとしたら?
私なら、62年のほうですね・・・
Southbound Trailer
Carnival Of Souls Trailer