ウィリアム・フリードキンの1978年作品なんですが
これはちょいと残念な仕上がり。
舞台はボストン。
下町のカフェの主人ピーター・フォークが
6人の仲間と共に、警備保障会社の金庫から
大金奪取を計画します。
(実話ベース)
基本、ピーター・フォーク以外のメンバーは
イマイチ頼りにならないのですが
念入りに下見を重ねて
作戦は成功!
大喜びの面々ですが
警察の捜査の手が迫ってきます。
遂には二人が捕まってしまい
署内で徹底的に揺さぶりをかけられます。
さてさてピーター・フォークをはじめ
残りのメンバーは逃げおおせることが出来るでしょうか・・・
というのが大筋です。
なんか面白そうでしょ?
期待出来そうですよね。
でも尻切れトンボなんですねえ。
まずピーター以下、全員がミドルエイジなんで
スピーディーなアクションが無いんですね。
また、仲間の6人を演じる俳優さんは
個性的なメンツが揃っているんですが
各自のキャラクターやバックグラウンドが描き切れていないのも残念。
あと20~30分長ければ、随分違った印象になったと思いますね。
ピーターの奥さんには
ジョン・カサヴェテスの ”こわれゆく女” でも
夫婦役だったジーナ・ローランズ。
しかしこちらも必然性の無い配役で
ローランズも芝居の仕様がありません。
もっと話の本筋に絡ませればよかったのに。
やはりフリードキン
”フレンチ・コネクション” と ”エクソシスト” で
全てのパワーを出し切ってしまった感強しですね。
あっ、でもサービスショットがあります。
いかにもエクソシスト風のマスクなんですね、
金庫破りの時に(笑)
The Brinks Job Trailer