バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

芸達者の的確な演技が画面を引き締める "QUICKSAND~流砂"

 

ミッキー・ルーニー主演、1950年のアメリカ映画

(監督/アービング・ピシェル)

 

自動車整備工のルーニー

デート代欲しさに

勤務先のレジから20ドルをくすねてしまいます。

明日早めに来て

返せばいいだろう・・・

 

 

ルーニーが一目惚れしてしまった

カフェのウェイトレス(ジーン・キャグニー)は

欲望剥き出しの性悪女だったのでした。

 

 

良からぬ連中と付き合いのある彼女に巻き込まれ

事態はどんどん悪化していきます。

遂にはルーニー

殺人を犯し、警察に追われる身に。

 

 

サンタモニカの埠頭に追い詰められたルーニー

もはや絶体絶命か・・・

 

 

80分足らずの小品なのですが

役者陣の演技が上手く、なかなかの仕上がり。

 

 

偏執チックな役をやったらピカイチの名優

ピーター・ローレ

 

 

ルーニーを助ける心優しい彼女に

バーバラ・ベイツ

 

 

ルーニーを陥れる悪女役のジーン・キャグニー

ちなみにこの人はジェームズ・キャグニー

実の妹さん。

ギラッと光る目つきがまさにお兄さん譲りですね。

 

 

主役のルーニーは数年前までは

歌って踊る青春ミュージカルスター、

ジュディ・ガーランドとは名コンビでした。

 

 

50年代以降は

性格俳優として、数々の作品で

印象的な役柄をこなしています。

 

ところで邦題が

”流砂” と付けられていますが

ちょっとそれではイメージ出来ないですよね、中味が。

 

”20ドルの殺人” とか ”殺人負債” 

なんてのはどうでしょう?

 

scene from "Quicksand"

www.youtube.com