バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

60年代の米国ロック、名盤の2枚 THE ASSOCIATION と SPANKY&OUR GANG

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こちらはアソシエイションというグループで

かなりヒット曲もありますね。

画像の「バースデイ」(1968年)が最高傑作で

演奏、曲、歌と全て高水準の良作であります。

 

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 残念ながらこのアルバム以降、急速に勢いを無くしてしまうのですが。

 

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一方、スパンキー&アワ・ギャングという一風変わった

バンドの「WITHOUT RHYME OR REASON」(1968年)

という作品も素晴らしい仕上がり。

このグループはロックというよりアメリカンミュージック全般~

カントリー、ジャズ、ブルース~を取り入れていて、異彩を放っていましたね。

 

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有名どころとはいえないこの手のグループですと

なかなかCD化とかされずに

アナログ(LP)に高値が付いたりするんですね。

 

確かアソシエイションのLPとか数千円出して

コンディションの悪いもの買ったりしてました。

 

CD化されてもプレスが少なくてすぐマーケットから

消えちゃったりしますしね・・・ 

遭難したのは俺かお前か~シャクルトンが示したもの

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極地探検といえばアムンゼンとスコットの

南極点一番乗りの競争が良く知られていますね。

 

このシャクルトンという人物はスコットと同じく

英国の探検家。

アムンゼンが南極点に見事に到達したために

南極大陸横断」に目標を切り替え

チームを組織し、出発します。

 

ところが一行を乗せた船は座礁~沈没、

そこから長期の遭難生活が始まります。

結果的には隊員全員が生還、絶望視されていただけに

大きな注目と賛辞が集まります。

 

しかし、この”表”の陰には”裏”の部分があったのです。

 

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 (「シャクルトンに消された男たち」/文藝春秋社より)

 

縦断を成功させるために、逆方向から食料その他の物資を

置いていくサポート隊があったのですね。

このチームはシャクルトン率いる本体の状況を知らずに

ひたすら与えられた任務を忠実にこなしていきます。

そして本体とは異なり、10人の隊員のうち

3人が命を落とすことになってしまいます。

 

この隊のメンバーは

シャクルトンが仮に極地横断に成功したとしても

世間の称賛を浴びることはなかったわけです。

そして、彼らの闘いの日々は

スコットのそれと比べて、まったくと言っていいほど知られていません。

 

2冊、合わせて読むことをお勧めします。

読み応え、ありますよ。 

小さな負傷

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美しくない写真で御免なさい。

 

ある日、部屋に帰って靴(&靴下)を脱いだら、足に

何か所も引っ掻き傷のようなものが。

うーん、いったい何が?

 

履き慣れた靴ですから靴擦れということもないでしょうし。

別に痒みもなかったので虫刺されでもないような。

 

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もっと腫れてしまってる箇所もあるのですが、

自分でも気持ち悪いので割愛。

 

思い当たることといえばこの日は相当の距離を歩いた、

それくらいかなあ・・・

数キロは軽く歩き回ったのは確かです。

それと何か関係があるのかしらん。

 

部屋のなかをちょっと移動するだけで

(どうしても動きがかかってしまう部分ですから)

なかなか、”かさぶた状態”にならないんです。

 

よーし、こういう時のために古本ストックを活用だ。

 

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えっ、消毒したり乾かすのはダメ?

それでは逆に悪化する?

 

面白そうな内容ですね、

寝っ転がって

じっくり読もうっと。

 

そうすれば足も動かさなくていいし、一石二鳥かなと。

なんか、解決になってないですね・・・

そこら中にほこら(祠)

家の近所のごく小さな路地、

僅か50メートルほどのあいだに

タイの街角でよく見かける祠(ほこら)があちこちに。

 

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いっぱいあって

誇らしい?

 

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うーんと、これはどうかな?

 

これはこれで

味があるといえば

そのような気もします・・・

 

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こちらはおまけでバンコク市内中心部の

サトーン通りを入ったところ。

場所柄だけにゴージャスでインターナショナルな趣ですね。

大自然~みんなどうして平気で行くの?海も山も、怖くありませんか

私は泳げません、どんな種類の泳ぎも出来ません。

だから海や湖や川は眺めるもので、入るものではありません。

 

昔、ごく低山にハイキングに行きました。

途中で天候が変わり、ボーッとしているうちに

周りには人影がなくなってしまいました。

一人の下り道、それはもう心細かったです。

そびえる樹木から得体のしれないものが飛び出してくるように

感じられたのです。

 

大自然って怖くありません?

 

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エベレスト 3D」(2015年)は

確か、パタヤシネコンで観たんです。

映画の舞台が極寒でしょ、そもそも。

で、館内も冷房ギンギンだし。

もう参りましたよ。

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THE SHALLOWS(2016年)

美しいビーチでただ泳いでるだけでサメが来ちゃうわけですから。

超狂暴の。それじゃせっかくのバカンスが興ザメですよね。

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 CAST AWAY(2000年)

無人島に流れ着いても不器用だから

手作りの筏なんて作れないし。

出来ても、10メートルくらい進んで転落、

遠浅の海岸で溺死でしょうね。

だってカナヅチなんだもん。 

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増村保造&若尾文子 監督と女優の幸運な二人三脚

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監督と女優のコンビネーションというと

溝口健二田中絹代

成瀬巳喜男高峰秀子

小津安二郎原節子

などがすぐ思い浮かびますね。

 

監督さんにとって抱いている作品世界のイメージを

うまく表現してくれるということなのでしょう。

(プライベートな面の結びつきもあるのかもですが)

 

それでいくと、

増村保造若尾文子のタッグも他の追随を許さないものでした。

「妻は告白する」(1961年)など凄いですよ。

 

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 若尾文子は今でいう女性ストーカー的な役どころなんですが

これがしつこい、情念の塊。

楳図かずおの描く蛇女のようです。

髪の毛とかハラリと垂れたままで、じっと廊下の向こうで

立ちつくしているんですね、

おお、怖い、怖すぎる。

 

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増村監督の初期作品

”巨人と玩具”(1958年)では野添ひとみ

アナーキーな魅力、爆発です。

 

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先日、八千草薫さん

亡くなられましたね。

 

ご主人は谷口千吉監督で、これまた映画が取り持つ

お二人でした。

ご冥福をお祈りします。

戦前の驚異の傑作邦画「人情紙風船」「雄呂血」

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出ましたね、もうどかんと。

1937年に作られた山中貞雄監督の「人情紙風船

もう圧倒的な名作であります。

 

山中監督はこの後、出征し戦病死してしまいますから

これが遺作ということになります。

僅か28歳。

 

昭和でいえば12年ですが

その時点で作られた江戸時代のお話ということになります。

 

貧乏長屋でくすぶっている浪人が揉め事に巻き込まれていくという

筋立てなんですが、セリフが妙に現代的だったりするんですね。

「〇〇〇だもん」とか。

(ということは戦前にそういう言い方を既にしていた、ということですね)

 

劇団前進座の総出演といったところですが

原崎&中村の両御大の演技が、ただただ素晴らしい。

こうなると、後に続く役者さん

もうやりようが無いですよ。

 

古い映画ですが、今観て

分かりにくいとかテンポが遅くてつまらない

なんてことは一切無いので

是非、本編をご覧くださいな。

 

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そうそう、古いと言えば「雄呂血」という時代劇があって

阪東妻三郎主演なんですが、これは1925年製作。

もう100年くらい前の映画、

勿論サイレント(無声)です。

 

でもこれもまた実に素晴らしい映画です。

ラストに大立ち回りが延々と続くんですが

凄いスピード感&迫力。

 

youtu.be

 

製作条件とか技術的なものなど

今とは比較にならないほど劣悪なわけですよね。

 

で、どうしてこんな傑作が、

21世紀の今観ても

唸るような作品が撮れたのか?

 

これって、はっきり言って

「100年進歩無し」

ということだったりして。

 

いや、もしかして退化しているのかもしれませんよ。