バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

歩道だろうが路地裏だろうが、どこでも商いはできるのだ イン タイランド

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こちらは近所の細い路地

移動販売~雑貨屋さんですね。

道が細いから幅が取れないんで

長~く、商品置いてますね。

 

こちらはまた別の日。

陳列には一定の法則があるのかしらん?

 

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ん? なんか買うの?

 

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食堂だって、どんどん歩道にテーブル置いて。

日が沈む夕方以降がかき入れ時ですね。

 

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あと、表からではまったく見えないような場所にも

店、結構ありますね。

一見さんでは絶対たどり着けない奥の奥。

で、そういう所がまた安くて旨かったりするんですよね。

 

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市場~マーケットも面白いですよ。

 

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素麺専門店(但し、原料は米ですけど)

自家製麺ですよ勿論。

タイの人は辛いタレにつけて食べるんですが

日本の麺つゆとかスーパーで売ってますから

それで食するのもいいかも。

 

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こちらはパタヤのマーケットです。

大体リゾート地というのは

買い物の選択肢が限られていて

かつ割高傾向ですが

タイではそういうエリアでも気軽に立ち寄れる

マーケットや食堂街があったりするのがポイント高し。

 

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フルーツ好きの人なら、思わず買いたくなるでしょう?

ちなみに数字は単位がキロあたり、です。

一個の価格ではありません。

もし一人で食べきれないなあ、と思ったら

半キロ(500G)でも売ってくれることもあります。

臆せず聞いてみましょう。

 

”クン キロ~”

 

とカタカナ読みの発音で通じます。

みんな事情があるから、一緒に生きる  "I AM SAM"と"ギルバート・グレイプ"

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"I AM SAM"(2001年)

"WHAT'S EATING GILBERT GRAPE"(1993年)

 

この2本には”事情”をもった人物が登場します。

通常は障害~障がい 

という言葉を用いるのかもしれませんが

私は事情、という言い方がしっくりくるんですね、

あくまで自分が自分に対して

だけですけれども。

 

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「映画的」にはまず

ダコタ・ファニングアイ・アム・サム

レオナルド・ディカプリオギルバート・グレイプ

この二人が上手い!

驚異的なレベルで演技が達者です。

 

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”大人”の俳優も好演です。

仲本工事ばりのコケを見せるショーン・ペン

アイ・アム・サム

 

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"ギルバート・ブレイク"には

とても印象的なシーンが幾つかありますね。

ジョニー・デップは受けの演技を要求されていて

なかなか厳しい役どころだと思いますが

さすが、難なくこなしています。

 

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詳しくは本編をじっくりご覧頂くとして

私はこの映画、単なる

感動的な~

ハートウォーミングな~

涙を誘う~

2時間の体験とは思わないんですね。

 

自分で折り合いがつけられる事情の人は

自分で”やりくり”すればそれで良し。

 

しかしそうでない事情を持つこともある。

その時には周囲の人とやりくりする必要があるわけです。

そこで問題というか摩擦が生じがちなわけですが

 

「私、事情というものがないのです。ありませ~ん」

という人はまあ、居ないわけです。

というか複数の事情を同時に幾つも持っている場合が

およそほとんど。

 

ですんで、ある事情を持った人が

これまた何らかの事情を持った人と関係性を結ぶことになるわけで

そこには本来、対立や上下の関係はうまれないはずなんですね。

だってどちらも出来ないことは出来ないんだから

出来ることはお互いもう一人でやってるんだから

 

俺たち、事情持ちだよね

ムフフ・・・

君、持ってる?

ウン。

俺も持ってるんだよ。

だよね・・・

 

ということを

この2本は教えてくれているのではないかなあと。

 

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この世界には実にさまざまな事情があるようで

それは世の東西を問わず

性別にも年齢にも関係が無いようです。

 

事情の無い人は

事情がある人の事情を分かりえないかもしれませんが

どうやらそういう人は見かけません。

”事情繋がり”で、これからも

ぼちぼちいくというのはどうでしょうか。

 

眠くなった、という事情が生じましたので

この曲を聴きながら

また明日ということで・・・

 

KENNY RANKIN     On And ON

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好きになるのが男?女? そんなことは気にしない、ただその人を愛しているだけだから

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まずはちょいと下のビデオクリップをどうぞ。

タイのベテランバンド、SOUL AFTER SIX のナンバーです。

 

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そう、LGBT

セクマイ~セクシャル・マイノリティについての歌ですね。

 

マイノリティ・・・少数派、かな? 

ここタイでは。

私の感覚では(実際のパーセントとかは分かりませんが)

至極一般的というか、特に珍しい存在ということは

まったく無いように思いますね。

 

LGBTというと、同性間の恋愛や結びつきを

普通想像しません?

で、そういう場合は(色々なパターンがあるのでしょうけれど)

割と見た目や雰囲気ですぐ分かることが多いんですね。

 

ところがバイセクシュアルな人ですと

一見分からない、気づかないことも多い。

思うにタイでは、このタイプの人が非常に多いのでは

と感じます。

 

それも時系列変動パターン

~以前は同性(異性)が好きだったが今は異性(同性)が好き

同時進行パターン

~好きになる対象が異性/同性、昔も今もどちらでもOK

の両方があるかと。

 

知り合いのタイ人(結婚していて子供も居る)に聞いてみると

”若い頃はね・・・・”

という人、かなり多いんですよ。

特に女性がそうかなと。

 

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音楽や映像作品でもよく題材になりますし。

 

勿論、差別や区別がまったく無いというわけでもないでしょうが

基本、寛容ですね

タイの社会は。

 

”あなたがそれでいいのなら、あなたの好きなように”

というタイ人気質が、

人と人との繋がりに

緩やかな空気を醸し出しているのでしょう。

 

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大ブレイク直前の高倉健が主演した”いれずみ突撃隊”(1964年)

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東京オリンピックの開催された

1964年(昭和39年)封切りの

高倉健主演作品。

 

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当時の実年齢は30代前半、

しかしもっと若く見えますね。

仁義を切る場面などは

超強力な肉体を手に入れた渥美清

といったところでしょうか。

 

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素晴らしいのは上官を演じる杉浦直樹

のちのテレビドラマ出演時の印象が強いような気もしますが

なにより姿勢が美しく、声が絶品。

やはり舞台出身の役者さんは違います。

 

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色気ムンムンの朝丘雪路

イタリア映画の女優さんのようです。

 

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未来の旦那さん(津川雅彦)も出ています。

 

監督は ”網走番外地” の大ヒットを翌年に発表する

名コンビの石井輝男

 

1965年には内田吐夢監督の3時間を超える大作

飢餓海峡” でも刑事役を好演。

人気シリーズになる ”日本侠客伝” も

この時期にスタートしていますので

高倉健にとって

まさにターニングポイントの時期だったのでしょう。

 

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高倉健 1956-2014」(文春ムック/文藝春秋

 

しかし、1956年のデビュー以来、

毎年なんと10本以上の作品に出演しているという

今では考えられない製作スピード。

 

上掲のムック収録のインタビューではこの時期について

”かなり「やらされている」っていう感じが強かったですね。

決して嫌いではないんですけど、あまりに数が多かったですから”

という発言も残っています。

 

そういえば、この作品でも

(兵隊役ということもあるのですが)

イライラ感というか、どこか

投げやりな表情を見せる場面があるようにも感じますね。

そこがまた後年の健さん映画とは違う魅力が

ありますけれども。

 

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バンコクのチャイタウンの奥深く、築200年超の古民家カフェ

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こちらは

SO HENG THAI 

というタイ人、外国人ともに

人気のバンコク市内のカフェ。

 

思わず中を覗いてみたくなるような

門構えですね。

 

で入ってみると、

 

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中庭にどかーんとプールが。

かなり深さがあるようですが・・・

 

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こちらでは実際にダイビングの講習が行われていて

ライセンスも取れるようです。

 

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勿論、冷たい飲み物やスイーツを頼んで

まったりするだけでもOK。

入り組んだ路地奥なので

静かなひと時を過ごすことが出来ます。

 

今は外国人観光客は事実上

タイへの入国がシャットアウトですので、

まさに無音の空間が拡がっていました。

 

BGMもかかっていませんから、読書にも最適。

この場にはまりそうな本ってなんだろう、

本格推理、時代物、ホラー系・・・

いやいや、そうじゃないな。

 

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次来るときは

このあたりのラインアップを

携えていくことにしましょう。

 

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理屈や能書きは要らない、おいらはこれが好きなんだ~SOUL MUSIC編

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音楽を聴くときに理屈が入っちゃう時があります。

 

”この作品は有名だから”

”評論家筋が推薦してるから”

”レアな音源だから一応おさえておこう”

とか。

 

そういうのを一切やめて

ただひたすら自分の耳に心地よく聞こえる

能書き無しに気持ちの良い曲を幾つか。

 

THE EMOTIONS     A Feeling Is

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60年代から活動するベテラン姉妹グループ

プロデュースはモーリス・ホワイト

リズム隊、ブラス、ストリングス

そして勿論ボーカルが完璧にフィット。

メンバーの自作というのもGOODですね。

 

THE SPINNERS   There's No One Like You

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DETROIT SPINNERS

なんというソフィスティケーション。

アレンジがトム・ベル、もう最高です。

リードが3人、次々に交代しますが

”次は俺だ!俺の番だ!”的じゃなくて

いかにスムースに繋ぐかを第一にしてるわけで

そこがまた聴きどころ。

 

AL GREEN     Loving You

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ディープなところもいきましょう。

このボーカルにシンプル&ストイックな演奏、

必要にして十分、これ以上何も足す必要無し。

間奏パートがバカラック調で何気に洒落てますね。

 

THE IMPRESSIONS   Groove

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南部の次はシカゴソウル、この曲が入ってるアルバムは愛聴盤。

アレンジも(私の耳には)完璧どストライクですね。

ドラムスとベースの絡み具合が一番の肝、

まずそこに耳がいきます。

  

THE INTRUDERS   To Be Happy Is The Real Thing 

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大物グループというわけではないですけど、良い曲

かなり残してますね。

ストリングスの響きが典型的なフィラデルフィアサウンド

 

HAROLD MELVIN AND THE BLUENOTES    Where There Is a Will, There's a Way

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もう良すぎてダメ・・・

ややスローなナンバーでもやはり

こういう”うねり”が無いとね。

 

これらの曲には大ヒット曲など一つもありませんけど

実によく部屋でかけています。

何回もリピートしたりして。

つまり生理的に至上の快楽なんですね。

 

年代でいうと1970年代中頃、

引っ張っても後半までがギリギリ。

その後はディスコの大波で

全面的に冠水しちゃいましたから・・・

 

朝方になっちゃうな、これは。

一度聴き始めるとキリが無い

重度の依存症そのもの。

 

ロック編、ジャズ編、ラテン編などは

別の機会に・・・

 

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わがご近所は緑なりき~HOW GREEN WAS MY NEIGHBORHOOD~

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大都会バンコクも表通りを離れて小径に入ると

緑にあふれた世界が広がります。

 

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ご近所もこんな感じ。

 

さて見出しをみて、映画好きの方はお気づきでしょう。

ジョン・フォード監督の名作

わが谷は緑なりき~HOW GREEN WAS MY VALLEY~

(1940年)

のもじりなのですが。

 

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まさに映画史上に燦然と輝く名作。

19世紀末、ウェールズの炭鉱町に住む大家族の物語。

 

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頑固者の父に反発する兄達や

村の牧師に愛情を抱いてしまう姉の葛藤を

末っ子の視点から描いています。

 

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子供たちの紅一点、モーリン・オハラ

美しい!

 

現代の感覚からしますと

しきたりの多い日常

(食事中は会話禁止、何をするにも親の許可を得なくてはいけない)

男性と女性の明確な立場の違い

(女性の発言権が弱く、ただ家庭内の炊事や育児に精を出すことが求められる)

に違和感を覚える場面もあるかもしれません。

 

また宗教(それに向き合う人々の心の在り方)に言及しているパートも多く

シリアスな展開でもあります。

 

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しかしさすがに名匠フォード監督、

随所にユーモアいっぱいの場面を差し込んであり

最後まで一気に観客を引っ張っていきます。

 

もともと3時間でも4時間でも、

あるいはテレビシリーズにして1クール、2クールでも

いけるほど濃い内容を120分に凝縮していますので

濃密な仕上がりになっていますね。

 

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ひたすら正攻法、まさにこれが映画なのだ!

という堂々の一本、逸品であります。

 

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