幾度となくブームを巻き起こした
漫画家 つげ義春。
近年は新作の発表が途絶えていますが
空前絶後の作品群をこれだけ残してくれたわけで
なんと私たち読み手は
幸せなことだろうかと思うのであります。
もっと世界的な評価、あっていいですよね。
研究本や評伝なども多数残されていますので
何をいまさらですが、
「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」「モッキリ屋の少女」・・・
もう、これは”人類の宝物”ですよ。
これだけ評価が確立されている作品の映像化というのは
かなり難しい部分が多いと思うのですが
とてもこだわった丁寧な画面作りをしているのが
よく伝わってきました。
きっと熱烈なつげファンでいらっしゃるのでしょう。
石井輝男監督の「ゲンセンカン主人」(1993年)
は原作のイメージを壊さないように作られたもので
岡田奈々、好演でしたね。