バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ベストというよりお気に入り 漫画パーソナルTOP20

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決して全般詳しいわけでもないのですが

漫画の私的フェイバリットを今回は。

 

縛りは同一作家で3作までということで・・・

 

楳図かずお

漂流教室

”神の左手 悪魔の右手”

”夏の終わり”

 

漂流教室” はお馴染みですね。一番最初に夢中になった漫画、今から半世紀前のことです・・・その後楳図作品を読みすすめていくと、決してベストといえる一作ではないようにも思いますが(あまりにも凄いものが他にあり過ぎるので)、まさに最初の出逢い~記念ということで。

 

”神の~” はホラー系の楳図作品では最高峰の連作だと思いますね。1980年代に描かれていますが、絵のタッチが以前よりモダン。登場する女の子もキュートです。それと残酷な場面の対比が鮮やかですね。

 

”夏の終わり” は60年代後半~70年代に青年誌に発表された短編。いわゆる「怖い場面が出てこない」シリーズの1作。この時期の短編は本当に傑作揃いです。

 

”イアラ” ”わたしは真悟” ”14歳”・・・この人だけで軽く20以上いってしまいますねえ。

 

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諸星大二郎

”夢の木の下で”

”塔に飛ぶ鳥”

”感情のある風景”

 

諸星作品ですと、他に人気のあるシリーズや長編が沢山あるんですけれども、私は読み切りの短編~別世界設定モノが好みです。読んでると頭がトリップしますよ。人間のイマジネーションの限界、臨界点がこれでもかと繰り広げられますから。それでいてくどくないんです。そこが他の漫画と決定的に違いますね。

 

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杉浦日向子

”百物語”

”YASUJI東京”

 

”百物語” は漫画とは言えないかもですね。極端に切り詰めたコマが配置されていて、読み手の緊張感が半端ないですし。各話すべて絵のタッチが違うという。この世の芸術全般の極北ですね。

 

”YASUJI~” には珍しく現代のシーン(著者本人と思われる)が登場します。現代の流行に乗り切れない、薄っぺらに見えてしまうボヤキの数々が微笑ましい。

 

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水木しげる

”総員玉砕せよ!”

 

水木しげるは漫画自体は勿論ですが、ご本人の言動(それを家族や編集者が書いたもの)が面白いですよね。私は妖怪モノよりも戦争体験を描いた作品群により惹かれます。

 

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つのだじろう

”うしろの百太郎”

恐怖新聞

 

昭和漫画の鉄板です。古賀新一の”エコエコアザラク” もね。

 

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泉昌之

”新さん”

 

80年代~90年代の泉昌之、大好きだったんですよ。”ダンドリくん”  ”豪快さんだっ!”健康屋台”  ”ジジメタルジャケット”・・・単行本は大体買って楽しんでましたね。バブル前後のお気楽~余裕のあった時代のテイストが懐かしいですね。

 

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手塚治虫

アドルフに告ぐ

 

私は熱心な手塚ファンということではないですけど、 ”ブラックジャック” クレーター” など好きな作品は勿論あります。”アドルフ~” は全体の構成&作画に非常に力が入ってますよね。密度の濃さでは膨大な手塚作品中でもトップではないかと。

 

日野日出志

”幻色の孤島”

”地獄のエレベーター”

 

楳図漫画とは違った意味で、一度読んだら脳裏に焼き付いちゃいますよね。”まだらの卵” ”蔵六の奇病” とかも凄かったもんなあ・・・

 

つげ義春

”海辺の叙景”

”外のふくらみ”

”長八の宿”

 

作品(書かれた時期)によって受ける印象が随分異なったりしますが、もうともかく「つげ式」の世界に浸るだけですね。

 

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福本伸行

賭博黙示録カイジ

 

絵のタッチは好きではないんですが(ご免なさい・・・)、なんといってもエスポワールの限定ジャンケン~鉄骨渡り~地下施設行きの展開が。その後パチンコやマージャン対決になると(自分はやらないのでルールが分からず)興味は薄れましたが、最初の十数巻は揃えてましたね。

 

藤子不二雄

ミノタウロスの血”

 

SF短編シリーズ、いいですねえ。私はずっと後年になって初めて読みました。

 

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・・・というわけで

有名な漫画家、有名な作品が数十、数百漏れていますけれども。

 

しかし日本の漫画は間違いなく

世界一でしょう。

これだけの広がり、深さを表現したアートって

他に見当たらないですもの。

 

さあ、またお気に入りを

読み返そう。

 

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