うむうむ、尊敬すべき
ジョニー・デップが主演の
監督は数々の有名作の脚本を手掛けたデヴィッド・コープ
音楽はかのフィリップ・グラス
デップ扮するはミステリー作家。
美しい妻(マリア・ベロ)が居るのですが
自分よりも生活力旺盛な男(ティモシー・ハットン)と
浮気されてしまい、今は水辺のコテージで一人暮らし。
アルコールや煙草、スナック菓子などにハマっていて
新作の筆も一向に進みません。
そこにシューター(Shooter)と名乗る
謎めいた男がやってきます。
「お前は俺の書いた小説を盗んだな」
と。
以来、デップの心身は不調さが増していき
悲惨な事件が続発していくことに。
おっとっと、様子が変だぞ。
デップの身体が分身状態に。
SHOOT HER~SHOOTER
あっ、あかん。
そっちの方向へ行ってもうた。
エンディングが無茶苦茶でんがな。
うーん、サイコキラーのよくある話になってますね。
デップはいつもの如く上手いし
(しかし少しスマート過ぎ、線が細いかな)
シューターに扮するジョン・タトゥーロもはまり役、
マリア・ベロも健闘してますが。
この作品は原作が
スティーブン・キングの ”秘密の窓、秘密の庭”
という中編小説なんですね。
私、非常に好きな一篇で
愛読してたんですよ。
そちらは全然違うんですよ。
サイコスリラーじゃないんですね。
テイストがまったく別もの。
怖いお話、じゃなくて
哀しい物語なんですよ。
まあ、でもそれを忠実に映像化すると
”盛り上がらない”ので
大幅に改変したんでしょうけども。
これ、舞台が日本でも構わないんで
日本の監督さんで撮ることも出来ると思うんですよね。
原作はちょっとラストが尻切れトンボ気味なので
そこを補ってですね、
じっくり撮影したら
(日本の風景を入れ込んで)
アカデミー賞、狙えますよ。
殺人鬼、の話にはしないでね・・・
Secret Window (2004) Trailer