バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

あまりにテクニックがあり過ぎて方向性喪失~驚異の女性3人組 LABELLE

 

いまやSOUL界の大ディーバ、パティ・ラベル

 

レコードデビューは1962年で

サラ・ダッシュ、ノナ・ヘンドリックス、シンディ・バードソング

からなる4人態勢でしばらく活動を続けます。

(シンディはスープリームスに加入するため67年に脱退)

 

ALL OR NOTHING  

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ポップな曲調ですが

ボーカルの力強さが半端ないですね、

既にこの頃から。

 

 

1970年代に入ると

ノナ・ヘンドリックスが作詞作曲の才能を発揮、

メッセージ色の強いオリジナル曲が中心となります。

 

Touch Me All Over

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ヘンドリックスの作品ですが

これまたド迫力。

しかしセールス的には苦戦続きで

チャート上では低迷します。

 

 

起死回生の大ヒットが

1974年の ”レディ・マーマレード

後年、多くのアーティストにカバーされているので

この曲なら知っている、という人も多いでしょうね。

 

コスチュームがね、もう美川&小林状態でしたね・・・

 

しかし後続ヒットが生まれず

グループは1976年に解散

3人はソロ活動をスタートさせます。

 

System

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解散間際の76年のステージですけど

もう行きつくところまで行ってますね。

(ポリティカルな曲ですが、これもヘンドリックスのオリジナル)

 

パティ・ラベルがリードを取ることが多いですけど

サラ・ダッシュも実は素晴らしい歌唱力の持ち主であることが

よく分かりますね。

で、作詞作曲に秀でたメンバー(ノナ)も居ると。

 

こうなるとありきたりの売れ筋曲など

馬鹿らしくて歌ってられない

というか、そもそも似合わないわけで

段々と孤高の領域に入っていかざるを得なくなりますね。

実力がある~あり過ぎるアーティストが

いつか必ず直面する問題です。

 

グループのラストアルバム ”カメレオン”

(あらゆるジャンルの曲をこなせる、このグループにふさわしいネーミング)

は商業的に成功しませんでしたけれど

バランスの取れたプロデュース&アレンジで

今聴くならば、とっつきやすい1枚かもです。

 

Isn't It A Shame

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