唐突ですが、
日本の小説(映画化含む)や音楽って
「坂」とか「坂道」、「上り坂」「下り坂」
という言葉が使われてる作品が多くありません?
外国と比べると、いかにも目立つような気がするんですよ。
(調べたわけじゃないですけど)
小学生の頃、もう半世紀前の話ですが
上條恒彦の ”私の家” という曲
好きだったんですよね。
(オリジナルは六文銭)
六文銭 私の家(1972年)
坂の下には私の家がある
大きな木の葉が空を隠している
子供ですからね、男と女の恋模様なんて分からないわけです。
風景を歌詞にしたものなら
なんとかその情景を想像することが出来ますから。
そうそう、高田真樹子の
この歌も好きでしたねえ。
シングルではなくてアルバム収録曲でしたけど。
凝った構成ですよね。
それに歌が上手いですよ、
まだ20歳の頃だと思いますが、素晴らしい表現力。
高田真樹子 坂道(1974年)
小椋佳バージョンは ”夢追い人” (1975年)
陽水版は ”招待状のないショー” (1976年)
の各アルバムに収録されていて、当時どちらも買って
聴き比べを楽しんだりしてました。
小椋佳 坂道
陽水には
”長い坂の絵のフレーム”
という名曲もありますね。
(1998年リリースの ”九段” に収録)
井上陽水 長い坂の絵のフレーム
登ったり下ったり、
坂というものは
日本人の人生観にぴったりとハマるのかもですね。
”陽のあたる坂道” (監督/田坂具隆)のオープニングも
まさにそうでした。