1990年代前半、
88年に発表したファースト・ソロ作品に続いて、
ブライアンは当時の良き制作パートナー
アンディ・ぺイリーと共に
次作のレコーディングを続行していました。
そしてデモテープをレコード会社の重役陣に試聴させます。
返ってきた反応は、
”こりゃひどい。聴くに堪えない”
と。
Brian (Thank You) Brian Wilson
幼少時に父親から暴力を受けていたことを
歌詞にしているのですが、
”歌詞を書き換えろ”
と言われたわけですね。
”現実はもっと酷かったんだよ”
とブライアンは呟きました。
Don't Let Her Know She's An Angel Brian Wilson
”彼女が天使だと伝えないでおくれ
そうしたらあの娘は飛び去ってしまうだろう”
シングルカット出来そうな好ナンバー。
Rainbow Eyes Brian Wilson
こちらもブライアンらしい凝った構成の佳曲ですね。
結局、このセカンドアルバムはお蔵入りとなり
発表されることはありませんでした。
(後にアレンジを変えて再録音、別のアルバムに収録されましたがオリジナルの良さには遠く及ばず・・・)
新宿西口にあるショップで、ブートレッグディスクを見つけた時は
嬉しかったなあ。
ブライアンはビーチボーイズ時代から、”未発表作品の王様”で
膨大な楽曲が眠ってしまっています。
(最初のソロアルバムも紆余曲折があった末になんとか発売)
機会がありましたら、そういった楽曲も
(オフィシャルリリースではないので、あまり言えませんが)
どうぞご一聴を。
締めは、最近やっと公式に発表された
ドラマティックなこの曲で。
Must Be A Miracle Brian Wilson