バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

23歳の八千草薫が美しい ”若い瞳”

 

1954年の鈴木英夫監督作品。

これはもう、若き日の八千草薫の清純さを

ひたすら堪能できる87分間ですね。

 

 

前半はホームドラマというよりコメディですね。

女子高生に扮する八千草は

お茶目な仕草を連発です。

 

 

お父さん役に名優

斎藤達雄

 

 

お姉さんには杉葉子

(八千草は小柄、杉はスラリと背が高いので身長差がかなりあります)

 

 

戦前の国民的女優

高杉早苗も顔を見せます。

 

 

映画は後半、ムードが一転して

かなりシリアス&ウェットな展開に。

(八千草が想いを寄せる男優の演技が弱く、かなりの減点ポイント)

全体のバランスが崩れているような気がしますし

今の感覚ですと

「えっ? そんなことで大騒動になっちゃうの?」

「なんて極端な結論&行動だろう」

と不自然さを感じる場面もあります。

 

しかし、そういうことは脇に置いて

監督さん

狙ってますね。

八千草薫の横顔を。

 

確かに真正面よりも

俯いたり振り返る時の

表情が素敵なんですよ。

 

 

もう完全にフォーカスしています。

そして、まさにそれが

この映画の魅力なんですね。

何十カットも出てきますから

そこをですね、満喫するのが正解かと。