オランダ人の青年画家ヤン
(ハーディ・クリューガー)
ロンドンにやってきて半年ほど。
ある日画廊で
一人のマダムに声を掛けられます。
(有閑マダムに扮するミシュリーヌ・プレール)
子供をからかうような態度の彼女に
最初は反感を覚えたハーディでしたが
結局自分のアトリエで絵を教えることに。
積極的にモーションをかけてくるミシュリーヌ
あっという間に年上熟女の誘いに
陥落してしまうハーディ
「あなた可愛いわね。次は私の部屋に遊びに来ていいわよ」
当日ハーディは有頂天
超ハイテンションで彼女のアパートに向かいます。
(映画はこの場面がオープニング、二階建てバスから駆け下りたハーディがカメラに微笑みかけるカットが印象的)
ドアをノックしますが返事がありません。
鍵がかかっていないのでそのまま室内へ。
ゴージャスな内装に驚きつつ
ソファに寝そべって、ミシュリーヌの帰りを待つことに。
しかしやってきたのは、なんと警察でした。
「この部屋の住人は今しがた殺されたばかりだよ。君がやったんだろう?」
頭が真っ白になって動揺しまくるハーディ。
必死になって否定しますが、圧倒的に状況は不利。
タフな刑事(スタンリー・ベイカー)に
一晩中尋問され、疲労困憊のハーディ。
取り調べを続けるうちに刑事は
「もしかすると別に犯人がいるのでは?」
との疑念を抱くようになります。
二人は謎を解くために
空港へ行って
ある人物の到着を待ち受けるのですが・・・
(結末にどんでん返し~ツイストが用意されています)
この映画でのミシュリーヌ・プレールは
40歳手前の頃で
面白いように若い男を手玉に取ります。
(それにのせられるハーディ・クリューガーの演技も敢闘賞もの)
画家の国籍(名前)を外国にしてあるところが
ポイントで、
洒落たエンディングになっていますね。
鬼才ジョゼフ・ロージーが
赤狩りを逃れてイギリスで撮影した
1959年度作品。
リチャード・ベネットによる
巻頭のGROOVYな
タイトルテーマがナイスです。
Main & End Title music from "Blind Date" (1959) [aka Chance Meeting]