バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

田宮二郎がやったらよかったのに・・・医者に見えないジェームズ・コバーンの ”殺しのカルテ”

 

才人ブレイク・エドワーズの1972年度作品。

原作は ”ジュラシック・パーク” で知られる

マイケル・クライトンですね。

(別名義での発表)

 

 

病理学者のジェームズ・コバーン

親友の医師ジェームズ・ホンが勤務する病院に赴任。

美しい女医のジェニファー・オニール(夫あり)と

あっという間に親密な仲に。

 

 

新天地(ボストン)での生活を

エンジョイしようと思っていた矢先、

親友のホンが違法手術の疑いで逮捕されてしまいます。

 

 

この事件にはなにか裏がある・・・

親友の窮地を救うため

コバーンは単身、危険を顧みず

真相に迫ろうとするのでした。

 

 

派手なカーアクションや

コバーン自身も襲われたりするのですが

観ていて違和感が。

 

というのもコバーンは医者という役柄なのですが

白衣を着ているシーンはごく僅かなんですね。

(病院内でも私服のことが多い。そもそも病院にあまり居ない)

 

どう見ても探偵とか刑事にしか見えません。

(かなりお洒落で服のチェンジも頻繁)

 

(死体の解剖室でも背広姿)

 

ストーリー的にも

医者である必然性がまったく不要。

コバーンが全部自分で動いてしまうため

相手役のジェニファー・オニールがまったく生かされていません。

 

コバーンを医師や病院関係者とせずに

オニールと一緒に謎を解くという設定のほうが

自然かつ盛り上がったのでは?

 

(私、出番が少なくて演技のしようがないわ・・・)

 

共演者では他に

甘いマスクなのに無茶苦茶マッチョな

マイケル・ブロジェットが

怪しいムード満々で印象に残りますね。

 

 

途中で思ったのですが

これ、田宮二郎山本學

白い巨塔” コンビで演ったら

面白かったのにと。

 

 

ジェームズ・ホンはアジア系の役者さんですし

田宮二郎は英語も堪能で身長も高く

アクションもこなせますしね。

 

なにより

医者に見えるじゃないですか。

違和感まったく無しでしょ。

 

 

まっ、日本人(それもかなりの年配)だけに通じる話ですけどね・・・

 

"The Carey Treatment" (1972)    Trailer

www.youtube.com