この頃はめっきり涼しくなってきました。
朝晩など肌寒いこともありますね。
PM2.5 の数値も低いので
今が一番過ごしやすい季節かもしれませんね
バンコクは。
爽やかな日差しを浴びて
街歩きをしていたら
ふと昔の光景を思い出しました。
随分前の話なんですけどね。
東京の事務所に居た頃
経理担当で女性のスタッフが居られたんですね。
お歳は50代後半くらいだったでしょうか
セクションが違うので
出入金の際にちょっと言葉を交わす程度。
ある時、凄くニコニコ嬉しそうにされてたんですよ。
「なにか良いことでもあったんですか?」
って何気に聞いたんですね。
”スナオになりたい” 矢野顕子
で、帰ってきたお返事が
「今日は知らない出来事に出逢った。初めて知った。この齢でそういうことがあったから嬉しい。とても新鮮な気持ちになることが出来た。だから今日はとってもいい日」
こんなニュアンスだったんですね。
で、私は非常に感銘を受けたんですよ。
なんていうか、普通なかなか言えないと思うんですね。
どちらかというと「知らない~知らなかった」ことに遭遇すると
無意識に理由を探したりしません?
かっこつけません?
あるいは自分を責めたり恥ずかしがったりとか。
”素直になりたい” ハイ・ファイ・セット
これって
素直かひねくれてるか
の問題ですよね。
その方って、姿勢も美しいんですね。
背筋がピシッと伸びてるし
必要な時には
相手が社長であろうが外国人職員であろうが
きっちり注意&指導。
おもねるようなことも無いし、威張ったりもしない。
かといって堅苦しいというわけではなく
若手スタッフで盛り上がってる会話にも
無理なく溶け込めるんです。
”素直になりたい” 大貫妙子
澄み渡った青空を見ていて
きっとその方の
澄んだ心の在り方を思い出したのでしょうね。
自分は筋金入りのヒネクレ者なので
とてもこういう境地に達することは出来ないですけれど
せめて時には思い出せるような
それくらいの最低限の素直さを持とうと
小さく心に誓った
11月ある日のバンコクの午後でした。