バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ピクニック気分にはならず・・・名作の誉れ高い "PICNIC"

 

ジョシュア・ローガン監督の

1955年作品。

 

これは非常に有名な映画ですね。

アカデミー賞も多くの部門で

受賞&ノミネート。

 

 

キネマ旬報のベスト10でも

その年の第三位にランクされています。

 

しかし私は

のれなかったんですよね~

正直。

 

 

お話は超シンプルで

カンサス州の片田舎に

ウィリアム・ホールデンがやって来るんですね。

で、村の住人を巻き込んで

恋の鞘当て合戦が繰り広げられるという。

 

 

日本でいうなら

村の夏祭りの一夜に色気づく

男衆と女衆みたいな感じです。

 

 

ラブロマンスというより

コメディ色が強いんですが

内容的には中~高校生レベルの色恋沙汰なんですよ。

 

ところが主人公のウィリアム・ホールデン

撮影当時30代後半なんですね。

顔にも皺が刻まれていて。

 

だから違和感が最初から最後まで。

あんた、立派なおっさんやん

なにをエキサイトしてまんねん

中坊でもあるまいし・・・

 

 

あ~

もうね

俺はここを出ていくぜ

次の列車に乗っておさらばだ

 

 

おまえ(キム・ノヴァク)は

俺のことが絶対恋しくなるぜ

じゃあな、あばよ~

 

 

う~ん

どうにも感情移入出来ず。

なんで、凄く人気があるのかしら。

きっと相性が悪いんでしょうね・・・

(世間&専門家からともに高評価な作品でも、たまにこういうことってありますよね)

 

いっそのこと、ミュージカル仕立てになってれば

また違うとは思うんですけれどね。

 

多分ね、「アメリカの香り」がするんだと思うんですね。

アメリカ人だとそこに惹かれるんじゃないかな。

言ってみれば日本人とっての ”男はつらいよ” みたいな。

人物造形がそういえば寅さん映画によく似ていますよ。

 

 

見どころは女性陣ラインナップ。

キム・ノヴァクの妹に扮する

スーザン・ストラスバーグが上手い!

 

ベテランのロザリンド・ラッセルコメディリリーフ

として貫禄を見せつけています。

 

 

そしてノヴァクとストラスバーグの母親に扮する

ベティ・フィールドがいいですね。

(むしろノヴァクより魅力的のような)

 

またいつか

10年くらい経ったら

観返してみましょうか。

良さが分かるかもしれませんから。

 

"PICNIC" (1955)  Trailer

www.youtube.com

 

参考書籍

映画検定 公式テキストブック」キネマ旬報映画総合研究所編・キネマ旬報社