バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

不思議、ではなく不機嫌なアリス&シタールの調べ・・・イギリスの異色TVドラマ

 

昨日は

不思議の国のアリス” の

映像作品名をいくつか挙げましたが

それ以外にもまだまだあるんですね。

なかでも孤高の存在が

1966年末に

英国BBCテレビで放映されたバージョン。

 

 

出てくるのがみんな

人間なんですよ。

被りものとか縫いぐるみとかアニメとの合わせ技

なんてことは一切無し。

 

 

原作のキャラクターは活かされてるんですが

それを人間が演じてるんですね。

(服装はビクトリア朝

 

 

アリスは終始、無表情です。

(はしゃいだり驚いたりしない)

 

 

なので

ファンタジー色は無いですね。

子供のためのおとぎ話という雰囲気は皆無で

シュールかつ諧謔味濃厚な世界観です。

 

 

映像も凝りに凝っております。

 

 

それもそのはず

監督が鬼才ジョナサン・ミラーですから。

役者陣も一癖も二癖もある顔ぶれがズラリ。

 

 

ロケーションも1800年代に建築された

病院やホールで行っているとのことで

重厚感がありますね。

モノクロの引き締まったカメラ撮影も魅力的。

 

 

そしてなんと

音楽がラヴィ・シャンカールなんですよ。

不思議の国のアリス

シタールの幽玄な音色・・・

ミスマッチかと思いきや

これが結構ハマってるんですね。

 

ビートルズ後期や70年代の

ジョージ・ハリソンが好きな人なら

きっと気に入ると思いますよ。

(モンティパイソンのファンの人も同じく)

 

小さな子供たちが観ると

退屈!

と不平が出ること間違いなし。

 

なので大人が観ましょう。

 

"Alice in Wonderland" (1966 )  Theme by Ravi Shankar

www.youtube.com