バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

AS THE STARS FILL THE EVENING SKY

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When the world gets too much to carry
And when life becomes too bizarre
And all of my friends seem ordinary
As compared to the Rastafar

 

この世の中がやりきれなくなったり

生きていくことが奇怪にすら思えたりする

ラスタファー達に比べれば

友との会話もありふれたものにしか感じられない


No, I can't wait to see the city
Have a drink inside my favorite bar
So if you leave me, that's a pity
Maybe I'm better off by far

 

街に繰り出して

馴染みの酒場で飲んでいるのさ

君はもう行ってしまうのかい 

残念だね

俺はすっかり出来上がってしまってるというのに

Oh, Jamaica
Hold me
Come let your arms enfold me
Forever and ever

Someone told me
Love grows
Here in Jamaica
Leaving you, how could I ever

 

ジャマイカ

どうか俺を抱きしめて欲しい

いつまでも永遠に

 

ここジャマイカでは

愛の種がまかれ、育つとという

君が居なくなった今

俺はただ立ち尽くすだけ

As I ran for the ocean ferry
Well I knew I'd said my last goodbye
And now my life seems so contrary
As the stars fill the evening sky

 

船の出航が迫っていた

そう、それが最後のお別れ

それからの俺はすっかり変わってしまったんだ

幾つもの星が夜空を埋め尽くしているというのに

Oh, Jamaica
Hold me
Come let your arms enfold me
Forever and ever

Someone told me
Love grows
Here in Jamaica
Leaving you, how could I ever

 

JAMAICA

written by BOBBY CALDWELL

 

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私の考える ”妄想東京オリンピック 2021”

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東京オリンピックについて巷で色々と。

もう待ったなしですからね、

今回は延期というチョイスは出来ないので

GOかSTOPの2択。

 

率直にいえば  ”オリンピック” は無理ではないかなと。

開催国(日本)および世界各国が

喜んで迎える&安心して行ける

状況にあるとはいえないでしょう・・・

 

でもアスリートの方の気持ちというか想いも分かる。

もし何らかの形で開催するのなら

無(あるいは少)観客での "記録会” 的なものかなと。

国別のメダル競争とかは無し~参加国が限定されるでしょうし。

しかし個人の記録は正式に認定されると。

そうすれば個々の選手のモチベーションも保てるような。

 

銭勘定その他の問題もあるのでしょうけど

この辺りが落としどころではないかな

なんて思うのですね。

 

もし、そういう「競技会」が開催されたとしたら

個人的に観てみたいのはトラックの陸上競技ですかね、私は。

男子の100M×4リレー

(昔はね、この競技で日本が世界でも上位にランクされるなんて思わなかったですよ)

女子では新谷選手の雄姿にも期待したいですね。

 

世界では

エチオピアのギデイ、

フォームが優雅ですよね。

 

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これは名勝負でした。

オランダのハッサン

ドイツのクロスターハルフェン

も素晴らしい!

 

しかしギデイ、美しいですよね。

女優さんみたい。

 

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あとポーランド女子の

400Mx4リレーのチームも好きなんですよね。

バトンを受け取る時の姿勢が

際立って整ってるんです。

 

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さて前回の東京オリンピック(1964年)では

市川崑監督が素晴らしい記録映画を製作しました。

一時は、かの黒澤明も候補に上がっていたようですね。

 

”黒澤さん、うるさかったろうなあ。ゴールし終わっても、キャメラに向かって「まだ、まだッ、もっと回し続けろッ」とか言ったりして”

(異説 黒澤明文春文庫ビジュアル版白井佳夫氏の発言)

 

なんか、目に浮かぶような(笑)

で、今回も世界の映画監督(関係者)に広く

映像の製作を依頼してみたらどうでしょうかね、

 

試合そのものは勿論のこと

今、世界がこういう事態に置かれていて

あらゆる角度から映像が構成できるんじゃないでしょうか。

特色ある作品が次々に産まれるんじゃないかなあ。

 

多少なりとも収益増に寄与できるかもしれないし

後世の人が観ても興味深い記録になるような気が。

 

日本では河瀬直美監督が任されてますね。

 

海外だったらコーエン兄弟とかね。

あっ、タランティーノはどうかしら、

凄いものが出来上がりそうです・・・

 

いっそ

今は天国に居られる歴代の巨匠に声をかけたらどうでしょう?

そしたら権利関係とか感染の恐れも考慮しなくていいしね。

スタッフも連れてきてもらって。

 

小津監督が撮ると、ローアングルによる棒高跳びの構図が新鮮。

ヒッチコック版ではレース中に選手が失踪するハラハラドキドキのサスペンス。

選手村での国を越えた一瞬の愛と別れが描かれるトリフォー作品。

競技の場面がほとんど映らず、選手同士の会話が延々と続く成瀬巳喜男タッチ。

 

キューブリックには閉会式に巨大な宇宙船がやってきて

地球上のコロナウイルス

持ち去ってくれる宇宙人が登場する~

そんなSF超大作を期待したいなあ・・・

 

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FRIDA KAHLO~フリーダ・カーロについての記憶の断片

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バンコクの古本屋で

フリーダ・カーロの生涯を追った書籍を買いました。

フリーダ・カーロ~引き裂かれた自画像/堀尾真紀子著/中公文庫)

 

フリーダに関する書籍や映像作品は数多く作られていますので

その波乱に満ちた一生~47年間と決して長くはないのですが

についてはよく知られているところです。

 

頁をめくるうちに、以前にも

フリーダの絵を見た記憶が蘇ってきました。

しかし画集だったのか、それともなにかのテレビ番組だったのか

思い出せません。

 

気になって、手許にある(残っている)本を片っ端から読み返してみると

山本容子の「女・女」(中央公論社

というスケッチ&エッセイ集にその名前を見つけました。

 

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でも、これではない。

フリーダの作品に

もっと昔に出逢っていたはずなのですが・・・

 

私は絵画についてはまったくの門外漢なので

彼女の絵がどのような評価をされているのか

どのような位置づけをされているのか知りません。

 

しかしたった一つですが、分かることがあります。

それは彼女の絵を見れば

フリーダという人がどういう女性であったかということが

明確に伝わるということ。

 

感情の起伏が激しく、誇り高く、他人の視線に敏感で、

仲間想いで、傷つきやすく、誠実で濃密な愛情をいつも求めていたこと

・・・

 

マティスセザンヌの作品を見たからといって

ご本人と楽しくコミュニケート出来るかといえばそうでもないでしょう。

でも、フリーダの絵を見れば

彼女と楽しく会話が出来そうな気がするのです。

お喋りのきっかけを幾つも幾つも

描いてくれていますから。

 

Frida Kahlo - 17 Artworks, Bio & Shows on Artsy

 

”ところであなた、私の絵を最初に見たのはいつ?まだ思い出せないの?”

と軽くジャブが飛んできそうですけれどね・・・

 

Frida Kahlo in 'Gringolandia' - The New York Times

 

ラングーン~パガン~マンダレー 35年前のビルマ旅行

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バックパック旅行をしていた頃、

1986年だったかな

ビルマ(表記が今と違いますが、このほうが馴染みがあるので)

を旅しました。

 

当時はいわゆる ”ビルマ社会主義” の時代

入国前に査証取得、また宿泊旅程表の提出などの作業がありました。

目的地についてから勝手に宿を決めるというわけにはいかないわけです。

 

移動手段や滞在日数、訪問可能な場所も限られていますので

他の旅行者と同じような顔ぶれになるんですね、旅の間。

”あら、あの人ラングーンの食堂でも会ったことあるなあ”

とか。

 

洋酒(ジョニーウォーカーだったかな?)を持っていくと

良いレートで現地通貨に交換できたんですよね。

 

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ラングーンではコロニアルな様式のホテルに泊まって

シュエダゴンパゴダや寝釈迦のある寺院に行ったり。

 

マンダレーは落ち着いた街並み(イメージで言うと ”白い都” です)

そして最近、世界遺産に登録されたパガンが凄かった。

数えきれないほどの寺院が見渡す限りの平原に佇んでいて。

この世のものとは思えない幻想的な風景でした。

 

宿泊したゲストハウスの娘さんが

”私はシャンの出身よ”

と誇らしそうにニコッとした表情を今でも覚えています。

 

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ビルマの人は慎み深くて、穏やかな物腰で振る舞います。

物質的には決して豊かとはいえないわけですね、その頃。

通りを走っている車とかも相当に年季が入っていて

運行本数が充分でないのでしょう、バスなどはいつも超満員。

 

でもガツガツした感じは受けません。

道端の屋台やマーケットでも

他のアジアの国とは違う静寂な雰囲気が漂っていました。

 

ビルマにはその後、間を置いて1回しか訪れていません。

だから却って

この時の印象が強いのでしょうね。

 

タイやフィリピンのように訪問回数が多いとか

居住経験があるわけでもなく

あくまで「点」~空にぽっかり浮かんだ

1つの風船のような淡くて儚い

記憶です。

 

先日のニュースに接して

旅のあいだに出逢った素敵な笑顔を

想い出しました。

 

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100、500、1000・・・桁が違うのは少し寂しい

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去年のことなんですがね

役所にちよっとした届けと支払いがありまして。

 

別に外国人対象の特別なもの云々ではなくて

タイの人にも適用されている一般的な通知。

”いや~、窓口とか混んでるだろうなあ”

なんて思っていたら、

知り合いのタイの方が

”私の行くついでにあなたの分もやっておいてあげましょう”

との有難いお声がけ。

 

で、必要な書類に加えて

お金も一緒に先渡ししました。

紙幣で。

 

それからなかなか返事が無くてですね、

どうなったのかしらん?

と若干気にはしていたのですが

年が明けてからやっと、受取書やらを封筒に入れて

返却してくれました。

 

さて、その中に小額紙幣が何枚か。

あら、なんだろう?

・・・

 

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あー、そうか~

そうなってしまったのか・・・

 

いや、先にお金を渡す時にですね

余裕を持たせて、高額紙幣をですね

お渡ししているわけです。

(窓口で支払額を告げられるので、事前にははっきりとした数字が分からない)

 

ところがそのお方は、そうではない少額紙幣の数字で計算して

律儀にお釣りを返してくれてるんですね。

 

うーん、もともとが違っているんだなあ。

 

ちなみにそのお方はいわゆる富裕層、ハイソなお家柄。

別に誤魔化そうとかの意図があるわけではなく

ご本人、そう思い込んでるわけです。

 

いやね、タイのお札って

確かによく似てるんですよ。

間違えやすいのは確かなんです。

 

なのでね、お渡しする時に

”〇〇〇バーツを同封します。よろしくお願いします”

って、一筆添えたんだけどなあ・・・

 

もともとお釣りがあっても頂く気はなかったですし。

 

きっとその人、思ってるでしょうねえ。

”日本人は細かい~ケチだから、少しのお釣りでも返しておかないと”

って。

 

いや~、なんと言いますか

0が一つ違うんですけれども

そこそこのイタリアンのお店でランチぐらいは充分食べれる額なんですけれども

 

異文化コミュニケーション・ギャップと言うには

大袈裟ですけれど

こういうことって、たまにありますね。

 

ま、諍いとか言い争いになるレベルではないので

よしとしましょう。

行ってもらっただけで嬉しいですし。

 

ぶつぶつ考えるのは止めて

スパイシーなタイ料理で気分を変えようっと。

 

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誰も居ない屋外フードコートでタイ風焼きそば~パッタイをしみじみ食す

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パッタイ

 

日本人に大変人気のある一品ですよね。

勿論タイでもポピュラーな料理です。

 

先日普段は行くことのないエリアを歩いていて

小腹が空いたので、ふと見かけたオープンエアの

フードコートに寄ってみました。

 

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なかなか素敵な空間なのですが

人が居ないなあ、誰も。

あと店も閉まってるところが多いですね。

夕方以降の営業時間なのかしらん

とキョロキョロ辺りを見渡していると

 

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あったあった、隅のほうに2軒。

 

日本料理屋さんとパッタイ(タイ風焼きそば)屋さんか・・・

久しぶりにパッタイを頼んでみようかな

 

実はあまり好きなタイ料理ではないのですよ。

どうも、”甘くて油でベチャベチャ~”というイメージがあって。

 

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待つこと数分で出てきたパッタイ

しかし意外にも、美味しかったのです。

ギトギトした感じもなく上品な味付け。

しっかり全部頂きました。

 

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しかしそれにしても人影がありません。

夜には賑やかになるのかな?


フードコートというより

図書館や美術館の喫茶スペースみたいだなあ

 

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どうもお邪魔しました

 

あら、料理を作ってくれた人も居なくなってる

 

別世界に紛れ込んだよう気持ちになった

ある日の午後でした。