バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

"ED WOOD" "THE BRAVE" ~対極の2本に迸る、若きジョニ―・デップの才能と志

近年はプライベートな話題が

先行しているような印象もある

ジョニー・デップ

90年代の2本を。

 

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全米どころか史上最低の映画監督と言われた

エド・ウッド(1924~1978)の

ハチャメチャ&壮絶な生きざまを描いた

ティム・バートン作品。

 

デップはもうノリノリ。

エド・ウッドには女装趣味があったのですが

嬉々として演じています。

 

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サラ・ジェシカ・パーカーパトリシア・アークエット

ビル・マーレイ、リサ・マリー、トー・ジョンソン

マーティン・ランドー・・・

 

出演者全員がハマりにハマっているのも見どころですね。

 

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エド・ウッドの映画を知っているマニア系の人でも

そうでない人も、

どちらも楽しめて爆笑間違いなし。

これだけ笑える作品って、ちょっと無いんじゃないかな。

それでいて、ただ予算をかけた大味な作りではないし。

 

ちょっと残念なのは

共演者や製作陣のほうは

色々なアワードを受けてるんですが、

デップ自身は意外にスルーされてるんですよね。

 

充分、アカデミー賞受賞の資格ありだと思いますよ。

(ノミネートも無しというのは、どういうことだ)

 

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エド・ウッド”の3年後に

デップ自身が監督したのが(脚本も共同執筆)

”ザ・ブレイブ”

 

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こちらはうって変わって

非常にシリアスな内容で、エンターテイメント性は皆無。

評価もまちまちのようですね。

 

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デップの命(身体)を買い取る

不気味な男にマーロン・ブランド

 

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残された僅かな時間で

デップが家族に残したプレゼントとは?

 

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怒りと哀しみと諦め

そういった感情を抑え込んでいく&瞳にたたえる

芝居はデップ、本当に上手いですね。

題材が一般的ではなく

拒否反応を示す人も多いかもしれませんが

映画人としてのデップの志の高さを感じますね。

必見の一本だと思います。

(一人で観ましょう。恋人や友達同士で、というのには不向きです)

 

デップの「映画人スピリット」は

2021年の今でも

メラメラと燃えているようですね。

 

MINAMATA

www.youtube.com

 

デップの演技を観ていて

一人の日本人俳優を思い出しました。

残念ながら、数年前に亡くなりましたが。

 

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根津甚八とデップの共演、

観てみたかったですね。

二人の視線が交差するシーンを是非・・・

ベストというよりお気に入り 歴代日本映画パーソナルTOP40

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以前、洋画版でやったので

今回は日本映画のフェイバリット40を。

 

縛りは同一監督では3本まで。

アニメーションやドキュメンタリー作品は外しています。

 

1925 雄呂血 (二川文太郎)

1928 十字路 (衣笠貞之助

1934 隣りの八重ちゃん (島津保次郎

1935 東京の宿 (小津安二郎

1936 有りがたうさん (清水宏

1937 淑女は何を忘れたか (小津安二郎

     人情紙風船 (山中貞雄

1938 阿部一族 (熊谷久虎

     按摩と女 (清水宏

     愛より愛へ (島津保次郎

1939 まごころ (成瀬巳喜男

1949 晩春 (小津安二郎

1951 我が家は楽し (中村登

1952 西鶴一代女 (溝口健二

     おかあさん (成瀬巳喜男

     原爆の子 (新藤兼人

1953 雨月物語 (溝口健二

1954 近松物語 (溝口健二

1955 愛のお荷物 (川島雄三

1957 蜘蛛巣城 (黒澤明

1958 楢山節考 (木下惠介

1959 貸間あり (川島雄三

1960 すべてが狂ってる (鈴木清順

1961 妻は告白する (増村保造

1962 座頭市物語 (三隈研次)

1962 切腹 (小林正樹

     ニッポン無責任時代 (古澤憲吾

1964 怪談 (小林正樹

     乱れる (成瀬巳喜男

1965 白い朝 (勅使河原宏

1967 コルトは俺のパスポート (野村孝)

1983 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 (山田洋次

     戦場のメリークリスマス (大島渚

     十階のモスキート (崔洋一

1985 祝辞 (栗山富夫

1993 ソナチネ (北野武

1997 CURE (黒沢清) 

2004 茶の味 (石井克人

2007 転々 (三木聡

2009 オカルト (白石晃士

 

うーん、やはり40というのは難しいですね。

市川崑はゼロ、

黒澤作品は1本だけ

大島監督も1本のみ

になってるなあ・・・

 

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ま、あくまでド素人

門外漢の迷チョイスということで

ご勘弁くださいまし。

 

正直に言ってしまえば

洋画以上に、衰退が激しいかなあと。

戦前に早くもピークを迎えてますから。

で、50年代にもう一度頂点を極めて。

あとは緩くて長い下降線ですね。

 

しかし、これだけの作品群を送り続けてきたことは

世界に誇っていいと思うんですよ。

特に男女・親子・家庭内の人情の機微を描いたものに

名作が多いですね、日本映画は。

 

あと1930年代の日本映画って

モダンですよ、とても。

逆に70年代~80年代あたりですと

却って古さが際立っちゃうような気もしますね。

やってやる!見せつけてやる!

みたいなギラギラ感が過剰なのかな・・・

 

40じゃなくて

10とか

1にしたら、どうだろう?

 

コーヒー10杯飲んで

ギラギラ考えてみましょうかね。

 

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やってる やってる・・・サブリミナルショット IN THE MOVIE

サブリミナル効果

という言葉がありますよね。

 

映像のなかに瞬間的に

「ポップコーンを食べよう」

と書かれたメッセージを入れ込んだら

映画館の売店の売り上げが

顕著に増えたという話はよく知られています。

 

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こちらはイタリアのホラー映画

サスペリア”(監督・ダリオ・アルジェント/1977年)

の冒頭シーン。

ジェシカ・ハーパーがドイツの空港に到着して、

 

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大雨のなかタクシーを拾います。

(何故か、急に周囲に人影が無くなります)

 

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でました、運転手さんの後頭部、首筋のところに

(ジェシカではない)女性の顔が。

いきなりやっております。

 

しかしこの前後のシーンで

 

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バックミラーやフロントガラスに

ジェシカの顔が頻繁に登場するので

よほど注意深く観ていないと

気付かないレベルかと。

 

タクシーが森のなかを進む際に

樹木がアップになるのですが

 

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なにか、影が映ってますね。

刃物~斧でしょうか。

しかしこの場面もはっきりとは分からないですね。

 

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ホラームービーですので

流血シーンもあるのですが

床の上に飛び散った鮮血、右側部分のシルエットが

箒を抱えた魔女になっているの、分かります?

ちょっと、これもスルーしちゃいそうですね。

 

おそらく他の場面でも「やってる!」と思うのですが

果たして観客の深層心理に働きかけて

恐怖感をより募らせることに成功しているのでしょうか?

ちょっとそれは微妙かな、という気もしますね。

(ちなみに映画自体は高い評価を受けています)

 

サブリミナル~でいえば

エクソシスト(1973年)のそれは非常に有名。

しかし、こちらはあまりにもあからさまで

観ている側は、100%気付いてしまいます。

 

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しかも、この白塗りの男(悪魔なのでしょう、やはり)

別にストーリー本編には出てきませんので

違和感というか唐突感があるような。

無くて、構わなかったのではないでしょうか。

他に完成度の高いシーンが目白押しなのですから。

 

良い加減のサブリミナル

というのはきっと、難しいのでしょうね・・・

ベストというよりお気に入り ソウルのアルバムTOP10

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いいな~

R&B、SOUL MUSIC(除く、あからさまなディスコ系)

 

名作云々でなく、よく聴く頻度で選んだディスク

10枚です。(順不動)

縛りは同一アーティストは1作のみ

グループ/ソロは別カウントOKということで。

 

”バック・トゥー・ザ・ワールド”  カーティス・メイフィールド

このアルバムは大傑作だと思いますね。マービンの ”愛のゆくえ” とかスティービーの ”トーキング・ブック” クラス。過小評価ですよ、ブツブツ・・・

 

”THE ICEMAN COMETH”  ジェリー・バトラー

初期フィーリーサウンドを代表する一枚でシングルヒットも連発。いい声してますよねえ、実に。曲も最高です。

 

Hey, Western Union Man    JERRY BUTLER

www.youtube.com

 

”ファースト・インプレッションズ” インプレッションズ

それほど売れたアルバムではないんですけど、好みのサウンドど真ん中ですね。この作品もあんまり評価高くないんですよね、専門家筋から。世界の七不思議ですよん。

 

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”アンソロジー ザ・ベスト・オブ・マーヴィン・ゲイ”  マーヴィン・ゲイ

没後に発表されたベストものなんですが、全47曲入りで選曲もグッド。シングルのB面からもセレクトされていて、単なるヒット寄せ集めではありません。

 

”ファースト・フィナーレ”  スティービー・ワンダー

ティービーのアルバムではもっともソフトで洗練された一枚。ボーカルも力が抜けていて、(良い意味での)BGMとしても最適。

 

STEVIE WONDER PRESENTS SYREETA”  シリータ

隠れ名盤の筆頭、セールスは奮いませんでしたが。ソウルのアルバムって結構、収録曲の出来不出来にバラつきがあったりしますけれど、最後までテンションが落ちない良作です。

 

”THE SHOW MUST GO ON”  サム・ディーズ

もともとは曲を提供する側の人ですが、本人の歌も実に味わい深いという。録音年がバラバラですので統一感には欠けますが、これぞ男のソウル、ジャケットもバッチリであります。

 

Come Back Strong     SAM DEES

www.youtube.com

 

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”魂” アース・ウィンド・アンド・ファイヤー

ソウルの枠を超えて人気がありましたけど、76年発表のこのアルバムが頂点でしょう(以降は白人マーケットを意識した作風になっていくので)。ボーカル&演奏&アレンジ、完璧です。

 

”サバイバル” オージェイズ

全盛期の充実した一枚で勢いがありますね。3人組でそのうち1人はコーラスだけなんですが、リードボーカル2人の掛け合いが超強力でした。

 

”ニュー・アンド・インプルーブド” スピナーズ

スマートで粋!それでいて芯が通っているソウルグループの最高峰です。リードの交代時の「入り方/消え方」がパーフェクトなんですよ。バトンの受け渡しがスムースなリレーチームと言ったらいいか。

 

There's No One Like You      SPINNERS

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”愛と自由を求めて”  ダニー・ハサウェイ

33歳でこの世を去ったダニー、あまりに才能が突出していましたね。生前最後のアルバムはあらゆる音楽のジャンルを超越した孤高の一枚。もうこういう人は現れないだろうなあ・・・

 

Someday We'll All Be Free        DONNY  HATHAWAY

www.youtube.com

 

あら、11枚ですかね

既に。

ボビー・ウーマックスモーキー・ロビンソンアル・グリーン

アレサ・フランクリン、グラディス・ナイト、パティ・ラベル

その他大勢の有名どころが漏れておりますが

そうしますと30、50、100とエンドレスですので

一旦このあたりで・・・

ベストというよりお気に入り ジャズのアルバムTOP10

私がJAZZを熱心に聴いていたのは

主に20代の頃でした。

勿論今でも好きですけれど

新譜を追いかけるとか

一人のアーティストの録音を辿っていく、

ということはもう無いですね・・・

 

で、振り返ってみて

一番耳に馴染んでいる~単によく聴く頻度が高い

というポイントで10枚選んでみました。

 

縛りは同一アーティストでは一枚のみ(サイドマンとしての参加はオーケー)

ということで。

 

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順不動で

 

”ムーン・ビームス” ビル・エバンス

有名な作品は他にいっぱいあるんですが、本作はサラリとしていて聴きやすい。後期では ”ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング” が最高かと。

 

”インヴェンションズ・アンド・ディメンションズ” ハービー・ハンコック

これも代表作に挙がることはないですけど、ウルトラセブンの ”第四惑星の悪夢” みたいなジャケット含めて、カッコいいサウンドです。

 

Succotash

www.youtube.com

 

”フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ” トニー・ベネット

10枚だとボーカルものやフリー系が入りづらいですね。50~60年代のベネットはやはり溌剌としていて素晴らしい。

 

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”E.S.P” マイルス・デイビス

これもマイルスのベスト作としては取り上げられませんが、私の耳にはツボですねえ。この時のメンツは以降、ちょっとくどくなってしまうので(煮過ぎ、焼き過ぎ・・)、初スタジオレコーディングの本作がGOOD。

 

”TETE !” テテ・モントリュー

実に快調なピアノトリオのアルバム。ベースとドラムスがもうノリノリです。ジャズ喫茶でボリューム上げて聴きたいですねえ。

 

Hot House

www.youtube.com

 

”ゲート・オブ・ドリームス” クラウス・オーガマン

フュージョン系の代表として。有名ミュージシャンが多数参加しています。勿論オーガマンの弦アレンジも名人芸。

 

Caprice

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”スピーク・ノー・イヴィル” ウェイン・ショーター

曲、演奏、録音がすべて決まった完璧作品で言うことなし。ウェインは視覚的なイメージをもとにコンポーズしますが、それは現実の風景ではなくて頭の中の幻想風景なんですよね。なので一聴すると抽象的で捉えにくい。同じ絵柄を共有できるようになるとハマるんですね、これが。

 

”オン・ザ・ミルキーウェイ・エクスプレス”  レイチェル・Z

ウェインの作品集ですが、女性らしくソフト(しかし軟弱ではない)な仕上がりの好盤。

 

”ブラウン・ストリート” ジョー・ザビヌル

特にウェザー・リポートやザビヌルのファンではないんですが、ジョーの晩年のこのアルバムを聴いて、これが演りたかったことなんだろうなと、ちょっと感動しましたね。

 

”プリースティス” ギル・エバンス

これはギルの最高作では? しかし今は入手困難のようですね。バンドのメンバーのソロも超絶なのに・・・

 

Orange Was The Color Of Her Dress, Then Blue Silk

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ということで

コルトレーンもロリンズもオーネットも

抜けてしまっておりますが

まあご愛敬ということで。

どうぞ文句~モンクのありませんように・・・

 

Pannonica      Thelonious Monk

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SARS,CORONA,TAKAO SAITO

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コロナ、でなくて

SARS

なんですけれどもね。

今のバージョン2の前の1。

 

古い雑誌を読んでいたら、

 

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(旅行人 165号)

 

2003年の日本人の海外渡航者数は

前年に比べて300万人以上減ったと。

確かに各種報道でも大きく取り上げられていた

記憶があります。

 

今回のコロナはというと

2019年には2000万人を記録した渡航者が

2020年には約320万人

それもほとんどは規制が始まる前の1~2月の数字。

 

今年は上半期(1~7月)時点で

25万人に届かず・・・

激減というような言葉では表せないほどの落ち込みぶりですね。

 

日本人の海外旅行が自由化されたのが、1964年のこと。

1969年には50万人弱を記録していますが

一気にその当時の水準に戻ったことになります。

(数字は出入国管理統計より)

 

来年以降、どうなるでしょうね。

気軽な海外旅行の日々は戻ってくるでしょうか?

 

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翻訳ものの短編集を読んでいたら

”ウイルス” 題材の一編が。

骨を溶かしてしまう未知のウイルス

~ソフト病と名付けられた

が蔓延するなか、一部の人間は免疫を獲得したように思えたのだが・・・

 

いかんなあ、ちょっと状況が重なり過ぎる

漫画に切り替えよう

 

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辰巳ヨシヒロの力作

”劇画漂流”

後に名を成す漫画家たちの

若き青春の日々が描かれていて

先日亡くなった、さいとう・たかを

がユニークなキャラクターで登場しています。

 

そうそう、さいとう・たかを

”サバイバル”(1970年代に少年誌へ連載)も、

疫病や自然災害と格闘する

人間たちの物語です。

 

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コロナは下火になってきたものの

各地で水害が伝えられているタイ、

なかなか安息の時を迎えることが出来ません。

 

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今年の年末年始は穏やかに過ごせるとよいのですが・・・

 

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こいつはちょっくら歌えねえ~カラオケ名人もギブする英&日本語ナンバー

カラオケを歌わせたら、玄人はだし

という人って居ますよね。

いやいや、確かになかなか大したもんだという。

今日は、自称名人の方々も降参するであろう

難曲を2曲ばかり。

 

どちらもテンポはゆっくりしていますし、

コーラスとの複雑な絡みも無いので

”楽勝じゃん!”

と思いがちなのですが

多分、一人籠って練習を重ねても

制覇するのは難しいのではないかと。

 

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まずは洋楽曲。

稀代のヒットメーカー

リー・マン&シンシア・ウィルの作った

"NEVER GONNA LET YOU GO"

 

www.youtube.com

 

男女デュエットで大ヒットになった

セルジオ・メンデスのバージョンですが

「なんだ、よくあるAORテイストバラードじゃん。俺にまかせろ」

しかし、歌っていくにつれ

どんどん苦しく余裕が無くなっていき、

真綿で首を締められる辛さがつのる一方。

 

技巧の極致といった展開で、

セルメンのライブ映像を見ても

女性シンガー、限界状態ですね。

 

Never Gonna Let You Go     Sergio Mendes

www.youtube.com

 

この難曲をサラリとこなしているのが

ベテラン、ディオンヌ・ワーウィック

同じく超絶難しいバカラックナンバーの数々をヒットさせていますので

貫禄が違いますね。

”歌えるものならあなた、やってごらんなさい”

とジャケットもそう言っております。

 

Never Gonna Let You Go    Dionne Warxick

www.youtube.com

 

歌詞が英語だから難しいのさ・・・

ではこの曲はいかがでしょう。

 

Mr. Cloudy Sky    五輪真弓

www.youtube.com

 

五輪真弓の初期作品

”ミスタ―・クラウディ・スカイ”

バックの演奏&アレンジがこれまた素晴らしいのですが

ゆったりとした浮遊感のある印象的なナンバー。

 

さて、変にメロディを崩したり

語尾をシャウト気味にして誤魔化したりしないで

忠実に歌えるでしょうか?

オリジナル版のように。

 

こちらの曲もおそらく

途中で降参、となる公算大。

転調パートが難しいし

そもそも息が続かなくなるでしょう。

 

そう考えると、20代前半で

この曲を作って歌った五輪真弓

改めて凄かったということになるわけですが。

 

歌詞も素敵ですね。

機会があれば挑戦なさってみてはいかがでしょう。

 

ミスター・クラウディ・スカイ
おはようクラウディ・スカイ
ミスター・クラウディ・スカイ
おはようクラウディ・スカイ

朝をあるけば なにがあっても
笑い流してしまえそう
まだ起きたばかりの 白いアスファルトだから
おだやかなあしどりで あるいてあげよう

あくびをしているような
白いくもり空だから
さわがしくあいさつをしてあげよう
にぎやかに話しかけてあげよう
ミスター・クラウディ・スカイ
おはようクラウディ・スカイ
ミスター・クラウディ・スカイ
何故今朝はそんなに
浮かない顔でいるの

ミスター・クラウディ・スカイ

・・・

朝をうたえばなにもかもが
冬の眠りからさめてしまいそう
まだ生まれたばかりのおさなごのために
おだやかなメロディでうたってあげよう

ためいきついているような
白いくもり空だから
さわがしくあいさつをしてあげよう
にぎやかに話しかけてあげよう
ミスター・クラウディ・スカイ
おはようクラウディ・スカイ
ミスター・クラウディ・スカイ
何故今朝はそんなに
浮かない顔でいるの

ミスター・クラウディ・スカイ

・・・

(作詞/作曲 五輪真弓