音楽や本、映画についてはそれぞれ
評論家という人たちが居ますね。
確かにこれらのジャンルはソフトの数というか
アーカイブがとんでもない量ですから
良き水先案内人として、その存在価値は少なくないと思います。
で、それぞれ持ち味があるわけですが
この中山康樹(惜しくも既に亡くなられました)という方は
独特のスタイルがありました。
基本はジャズなんですね。
特にマイルス・デイビスの熱狂的なファンで
海賊版含めてもう全部聴いて、批評する。
「マイルスを聴け!」というガイドブックなどは何度も版を
新しくしていますが、とてつもないボリュームです。
で、普通ジャズの評論家はジャズ専門なんですが
これらについても全曲解説などをやったりしています。
よく「体力がある」とか言いますが
そういう意味では尋常ではない「聴く体力」があった人ですね。
だってマイルスの60年代後半~70年代前半のアルバムなんて
1枚聴いただけで、身体ヘロヘロになるくらい疲れるのに。
語り口はかなり強引で、良いものは良い、ダメなものはダメの
2択。
うーん、そうかな?と読んでいて思ったりもするんですが、
圧倒的な熱量で
音楽に向かい続けた姿勢には頭が下がります。
天国でも毎日、浴びるように聴いてくださいね。