マイルス・デイビスの最高傑作というと
”カインド・オブ・ブルー”(1959年)
の名が真っ先に上がるかと思いますが
”カインド~”で展開されたサウンド(聴く墨絵とでも形容できる)は
一期一会の世界で、その後に繋がる性質のものではありませんでした。
それと比べると、この"E.S.P"(1965年)は
この後数年間にわたって続く
マイルスの黄金時代のスタートとなるもので
起承転結の初めの一歩と言えますね。
E.S.P.
マイルス以下
の超強力布陣
この顔ぶれでの
スタジオレコーディングとしては初めてということもあるのか、
適度に端正で ”行き過ぎない”
良い塩梅に仕上がっていると思います。
以降、次々とジャズ史に残る作品が作られていくわけですが
通して聴けるバランスの良さは
このアルバムが際立っているのではないかと。
Agitation
67年のライブ映像ですが、カッコええなあの一言。
アルバムジャケットの女性は
マイルスの(最初の)奥さんですね、たしか。
色合いが良い感じですね。
こういうセンスのジャケは(初期の頃の何枚かを除くと)
マイルスにはあまり無いので
より、爽やか感があって
部屋に飾っても威圧感がありません。
ぶっちゃけ
”ビッチズ・ブルー” や ”パンゲア”
とか、たま~にしか聴き(け)ませんけど
頻度にしたら、多分マイルスの作品中
一番耳にしているのが
このアルバム~愛聴盤ということになりますね。
Eighty-One