誰にでも
”こだわり”
ってあると思うんですよ。
車とか時計とかファッション
食事や生活習慣
ポリシー、思想
形あるものからそうでないものまで
色々あると思いますが。
自分はどうかな、と考えてみると
ある意味
”無い”
かなと。
なんというか他人様に言うほどの
高尚なものはおよそまったく。
だって無いんですもの、
「力」が。
能力、気力、体力、集中力などが幅広くかつ平均的に。
努力が特に皆無・・・
自分で自分にトホホですけど。
一つだけ挙げるなら
音楽、
でしょうかね。
別にマニアやコレクターというわけではないんですが
どういうわけか小さい時分から好きで
今に至る、という感じです。
でも音楽ならなんでも、
というわけでもなく
「良し悪し」があるんですね、
自分のなかで。
「好き嫌い」という感覚とも
また違う線引きです。
かのデューク・エリントンに
There are simply two kinds of music, good music and others.
という有名な一節がありますけれどもね。
良いか悪いかの境目は
ロジカルなものでなくて
100%、感覚的&生理的なものです。
音楽がもとで
対人関係(ガールフレンドや友人などと‘)が
気まずくなったりしたこともあるので
こだわりというか
ただ意固地なだけという気もしますが・・・
ある程度収納スペースがある部屋でも
いつのまにやら、溢れてきちゃうんですよね。
数年前、日本に帰った際
母親に言われました。
”あなたね、子供の頃
学校から帰ると延々とレコードを聞いてた。
何度も何度も同じ曲を。
夕飯ですよ、と声を掛けても反応が無い。
親の言うことも聞かないし
学校の勉強もしない。
ちょっとね、大丈夫なのかこの子は
と正直思った”
いや、大丈夫じゃなかったんですよ、
それからずっと半世紀。
実に誠に申し訳ないことであります・・・
BILL EVANS My Bells