観光目的でのタイへの入国が
実質シャットアウトになってから
およそ1年が経過しました。
年間に4000万人が訪れるという
観光立国ですから、当然さまざまな業界に
甚大なダメージが。
レストランではテイクアウトやデリバリーの強化、
観光業界ではタイ人の国内観光需要を取り込むなど
さまざまな努力が為されています。
しかし、いわゆる夜の街~
色々な形態があるかと思いますが
これらの店はお客さんとの距離が近いことを基本
売り物にしているわけで
まさに”お手上げ”状態。
外国人観光客に特化しているケースも多く
なかなか地元の人向けに衣替えというわけにもいきません。
既にクローズ、あるいは長期休業の店も増えています。
しかしなかにはしぶとく、というか
変わらず頑張っているケースも割と多いのですね。
日本のようになんらかの保証制度があるわけでもなく
立地が良ければ賃料も高額なわけで
そのサバイバルの理由はというと・・・
日本ですと
アルコール提供がメインでも
フード類も充実している店が多くありません?
”マスター特製のカレーが旨い”
”ママさんの手料理が楽しみだ”
といった。
タイでは小規模のパブやバーですと
ドリンクオンリーなんですね。
乾きものも出ません。
もともと「飲む」「食べる」場所は別という概念が一般的ですし
お腹が空いたら、屋台や食堂から
いくらでも出前頼めますから。
なので、在庫管理が楽なわけです。
食材廃棄とか悩まなくていいし、
休業中は冷蔵&冷凍の必要もありません。
お酒だけなら腐りませんから。
あと人件費も安いんですね。
基本給が低いかフリーランス(フルコミ)的な契約のスタッフが多く
交通費の支給等も通常(もともと)ありません。
働く側からしたら大変なんですが
経営サイドからしますと身軽なわけです。
なので、なかにはこれ幸い?と
旅行や帰省を楽しんでいるオーナーも居ますね。
「普段は忙しくてそれどころじゃないから。夜の店は基本無休だからね。
こんなにゆっくり出来るのは久しぶりだよ」
といった具合。
しかし、とはいうものの
これだけ長期間の”外国人観光客ほぼほぼゼロ”
が続くとさすがに悠長なことばかり言っていられません。
(観光ではなく長期滞在組も多いので、常連さんを掴んでいる店は強いのですが)
そこで朗報が。
現在タイ入国の際に課せられている2週間の隔離期間が
短縮されるというニュースが入ってきました。
(但し、ワクチン接種を済ませていることが条件)
日本帰国時のチェックもあるわけで
まだまだお気楽に、というわけにはいきませんが
少しでも前進、明るい方向が見えてきたことを
素直に喜びましょう!