バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ロックミュージックの厳しい掟 リードボーカルを固定せよ!オリジナル曲を作れ!

f:id:bkkmind:20211117110029j:plain

 

60年代後半に活動していた

THE ASSOCIATIONというグループがありまして。

短命に終わったのですが、66年から68年にかけての

シングル曲のヒットチャートの成績はこんな感じ。

(曲名とかは全部省きますね)

 

7→1→35→51→1→2→10→39→47

 

ナンバーワンヒットが二曲ありますしね。

なかなかに立派なものです。

しかしですね、一般的な知名度はまあ

今となってはとても限定的です、率直な話。

 

それには理由がありまして・・・

この一連のヒット曲、歌ってる(リードボーカルを担当している)人が

バラバラなんです、曲毎に。

こんな感じ(実際の名前でなく、A・B・C・・のように略しますね)

 

A→B&C→D→A→C&E→B&E→B→C&E→B

 

この時のバンド編成は6人なんですが、

これだけフロントに立つ人が入れ替わってしまうと

名前とか覚えられないですよね・・・

 

Cherish

www.youtube.com

 

映像見ても、皆で歌ってますよね。

(それがグループの特性でもあるんですが)

 

しかし後世に残る評価を確立するには・・・

 

ロック界の鉄則その1~バンドのリードボーカリスト(顔)をはっきりさせよ!

かなと。

 

f:id:bkkmind:20211117112653j:plain

 

さて、こちらはTHREE DOG NIGHT~スリー・ドッグ・ナイト

という面白いネーミングのグループですが

70年代の前半、そりゃあもう凄かったんですよ。

ヒット曲を連発また連発。

ちょっとチャート上の成績を見てみましょう。

 

29→5→4→10→15→1→15→1→7→4→5→1→19→17→16→33→32

 

69年から75年にかけてのことなんですが、全ての曲がヒットしたんですね。

これはですね、ロック史上に残る快挙です。

「6年間にわたって、ヒットしなかった曲がひとつもない」

という。

 

そしてですね、このバンド(7人組)は

ボーカリストが完全に固定されています。

私歌う人、あなた演奏する人

といった具合に役割分担が非常にスッキリ。

 

しかし、THE ASSOCIATION と同様に

後の評価は高くないんですね。

それにはやはり訳があって・・・

 

作品が全部、”お取り寄せ”なんです。

メンバー間で書いているのではなくて

他のミュージシャンの曲ばっかり。

 

歌、上手いんですよ。

素晴らしい歌唱力なんですが

自作曲でないと、あからさまに評価されない傾向が強いですね。

ロックの世界では。

 

ロック界の鉄則その2~自作で勝負しろ!

ということですかね・・・

 

他にもルール色々ありそうですね、音楽ビジネス。

とても大変そう・・・

 

さておき、私は

どちらのグループも好きですけれどね!

 

Shambala

www.youtube.com