60年代後半に活動していた
THE ASSOCIATIONというグループがありまして。
短命に終わったのですが、66年から68年にかけての
シングル曲のヒットチャートの成績はこんな感じ。
(曲名とかは全部省きますね)
7→1→35→51→1→2→10→39→47
ナンバーワンヒットが二曲ありますしね。
なかなかに立派なものです。
しかしですね、一般的な知名度はまあ
今となってはとても限定的です、率直な話。
それには理由がありまして・・・
この一連のヒット曲、歌ってる(リードボーカルを担当している)人が
バラバラなんです、曲毎に。
こんな感じ(実際の名前でなく、A・B・C・・のように略しますね)
A→B&C→D→A→C&E→B&E→B→C&E→B
この時のバンド編成は6人なんですが、
これだけフロントに立つ人が入れ替わってしまうと
名前とか覚えられないですよね・・・
Cherish
映像見ても、皆で歌ってますよね。
(それがグループの特性でもあるんですが)
しかし後世に残る評価を確立するには・・・
ロック界の鉄則その1~バンドのリードボーカリスト(顔)をはっきりさせよ!
かなと。
さて、こちらはTHREE DOG NIGHT~スリー・ドッグ・ナイト
という面白いネーミングのグループですが
70年代の前半、そりゃあもう凄かったんですよ。
ヒット曲を連発また連発。
ちょっとチャート上の成績を見てみましょう。
29→5→4→10→15→1→15→1→7→4→5→1→19→17→16→33→32
69年から75年にかけてのことなんですが、全ての曲がヒットしたんですね。
これはですね、ロック史上に残る快挙です。
「6年間にわたって、ヒットしなかった曲がひとつもない」
という。
そしてですね、このバンド(7人組)は
ボーカリストが完全に固定されています。
私歌う人、あなた演奏する人
といった具合に役割分担が非常にスッキリ。
しかし、THE ASSOCIATION と同様に
後の評価は高くないんですね。
それにはやはり訳があって・・・
作品が全部、”お取り寄せ”なんです。
メンバー間で書いているのではなくて
他のミュージシャンの曲ばっかり。
歌、上手いんですよ。
素晴らしい歌唱力なんですが
自作曲でないと、あからさまに評価されない傾向が強いですね。
ロックの世界では。
ロック界の鉄則その2~自作で勝負しろ!
ということですかね・・・
他にもルール色々ありそうですね、音楽ビジネス。
とても大変そう・・・
さておき、私は
どちらのグループも好きですけれどね!
Shambala