フレディ・フランシス監督の1964年作品。
それほど有名な映画ではありませんが
なかなか見応えのある内容に仕上がっています。
(この監督さんは、デイヴィッド・リンチの ”エレファント・マン” の撮影を担当したりしていて、アカデミー賞も2度受賞している実力者)
ジェニー・リンデンは幼少時に
母親が父親を殺す場面を目撃してしまったことで
精神に不安を抱えています。
そんな彼女に周囲の人間は皆、優しく接するのですが
その中によからぬ企みを持った人物が居たのでした。
ジェニーを更に不安にさせるために
広大な屋敷のなかで様々な悪戯を仕掛けます。
彼女の恐怖は最高潮に達し、精神病棟に入院することに。
しめしめ、後はなんでも好き勝手にできるぞと、ほくそ笑む犯人
しかし・・・
今度は自分自身が怪異現象に襲われます。
”ジェニーが病院を逃げ出して、私を襲おうとしている!”
”いえいえ、それはあなたの錯覚ですよ。お気を確かに”
”助けて、誰か助けて!”
”あなたのやったことは全部暴かれているのですよ。ジェニーは今、病院で快方に向かっています。自分のやましい行いが、あなたの心の恐怖の源なのです。裁きを受ける時がきましたね”
怯えるジェニー・リンデンが出ずっぱりではなく、
前半部分でサッと退場。
以降は、性悪女のモリア・レッドモンド(好演!)が
一転、恐怖に慄く番になるというスウィッチが効果的。
イングリッド・バーグマン主演の ”ガス燈” や、
ヒッチコック作品が好きな人なら
観て損は無いと思いますよ。
Nightmare Trailer