バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

言葉遣いのセンスが光る高橋幸宏参加の名盤 ”レクヰエム・ザ・シティ”

 

高橋幸宏氏逝くの悲報が。

 

一般的にはYMOでの知名度が圧倒的だと思うのですが

それ以前、今から半世紀近く前の1974年

日本の音楽史上最高峰と個人的に思っている

BUZZの ”レクヰエム・ザ・シティ” というアルバムに

幸宏氏は全面的に参加しています。

 

TOKYOサンバ   BUZZ

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演奏だけでなく

半数以上の曲の作詞も手掛けていて

「階段の踊り場から世界を見つめている」

独特の世界観が際立っています。

 

 

当時小学六年か中一の頃でしたが

それこそレコードが擦り切れるほど

何百回も聴き続けたものです。

 

この作品は高橋家のご家族の不幸(お母様が亡くなられた)を基調として

TOKYOという街、そしてその地で暮らす全ての人に

鎮魂歌を捧げるというコンセプトアルバムになっています。

 

商業的に大きなセールスを記録したわけではありませんが

畢生の名作です。

機会があれば是非、じっくりとアルバム全体を聴き込んでみてください。

 

雨ン中  BUZZ

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こちらは翌75年のシングルB面曲。

作詞&ドラムスが幸宏氏。

ニール・セダカの ”雨に微笑みを” の日本版といった風情ですね。

 

さらばTOKYO  BUZZ

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”レクヰエム~”の最終曲ですが

幸宏氏の実兄

高橋信之氏の作詞/作曲/編曲。

BUZZの歌唱もなんという素晴らしさ。

ドラムスは勿論、幸宏さんです。

 

今から49年前に

これほどまでの音楽が創り上げられていたのです。

 

謹んでご冥福をお祈りします。