バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

今観るとお気楽バラエティ路線? 古典SF映画 ”地底探検”

 

"JOURNEY TO THE CENTER OF THE EARTH"

1959年のSF/アドベンチャー路線の大作です。

 

原作はかのジュール・ヴェルヌの ”地底旅行

小説が発表されたのが1864年ですから

およそ100年後に映画化されたことになりますね。

(監督/ヘンリー・レヴィン)

 

 

名優ジェームズ・メイソン一行が

地球の奥深くに向かって探検出発。

 

あたり一面塩で覆われた世界や

巨大キノコランドなどに次々遭遇します。

 

 

おお、大海原まであるではありませんか。

感慨に耽っていると

 

 

大恐竜が出現

(ただのトカゲにちょっと細工しただけ・・・)

 

慌てた一行は最後に

幻のアトランティス大陸を発見することになるのです。

 

 

全体の印象としては

サイエンス・フィクションというよりは

お笑い要素の強いファンタジー映画という感じでしょうか。

(探検に出発するまでの前半40分間などは特にドタバタコメディ調)

 

(若きパット・ブーンがロマンティックに弾き語りするシーン、相手のダイアン・ベイカーは探検に参加しないので出番は少なめ)

 

ジュール・ヴェルヌは1905年に亡くなりますが、

それから数年後には現実世界で

アムンゼン VS スコットの

極地一番乗り競争が繰り広げられることになります。

 

地球の中心ではなく、端っこが舞台ですけれど

スコット率いるイギリスチームの壮絶な最期が

よく知られていますね。

 

 

スコットと同時代のイギリスの探検家で

アーネスト・シャクルトンという人物がいます。

スコットに比して知名度は高くありませんが

その破天荒な冒険家としての生涯は

一読の価値あり。

 

映画のように、とんとん拍子にはいかないわけですが

絶望的な状況のなかでも

ユーモアを忘れないところが、

”映画的” でもあります。

 

参考図書

エンデュアランス号漂流/アルフレッド・ランシング著(新潮文庫

シャクルトンに消された男たち/ケリー・テイラー=ルイス(文藝春秋