バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

いいな、俺が全部やったんだ~天上天下唯我独尊、マイルス親分のクレジット独り占め

 

泣く子も黙る、泣かない子も泣きだすという

ジャズの帝王 マイルス・デイヴィス

確かにその存在感は圧倒的なんですけども

 

ソーサラー” (1967年)

 

”ネフェルティティ” (1968年)

 

えーと、これらのアルバムでは親分

一曲も書いてませんよねえ。

というかご自分が演奏してないナンバーもあるし。

あの、ハービー・ハンコック(ピアノ)が実質

まとめあげてますよね。

それにウェイン・ショーター(サックス)

のトーンが肝になってますよね。

 

”イン・ア・サイレント・ウェイ” (1969年)

 

うーんと、こちらはジョー・ザヴィヌル(キーボード)と

プロデューサーのテオ・マセロの貢献度が

超高し、ですよね。

というか御大は

あまり制作そのものに関わっておられないのでは?

他にもそんな作品ありますよね・・・

 

いや、リーダーは勿論

あなた様ですよ。

そりゃもう間違いない。

 

でももう少し他のメンバーへのクレジットが

表ジャケットにあっていいかなあと。

 

マイルス・デイヴィス・バンド

マイルス・デイヴィス&ヒズ・グループ

マイルス・デイヴィス・カルテット

マイルス・デイヴィス・フィーチャリング〇〇

くらいの表記はしてあげてもいいんじゃないですかねえ?

(ホントはメンバー個人個人を記載したほうがもっと優しいですけども)

 

あと写真もいつもご自分だけですよね

写ってるの。

 

”ビッチズ・ブルー” (1969年)

 

ジャズ史に燦然と輝く名盤ですが

演奏者が増えていて

さながら、マイルス・デイヴィス一座

という感じ。

演劇の世界でも

俳優座とか文芸座などと言うではありませんか、

座員みんな頑張ってるわけですし。

 

 

でもそんなあなた様でも

気を遣ってる方がいるんですよね。

 

 

ギル・エヴァンスの名前は

しっかり表記されてますもんね。

それだけ特別な存在だったのでしょう、

歳もかなり離れてますからね(14歳違い)

そういうところには細かいのかも・・・

 

The Duke    Miles Davis & Gil Evans Orchestra (1959)

www.youtube.com

 

参考図書

マイルスを聴け!(中山康樹著・双葉社

ジャズ・トーク・ジャズ(小川隆夫著・河出書房新社

フットプリンツ(ミシェル・マーサー著/新井崇嗣訳・潮出版社