世に ”ゾルゲ事件” として知られるメンバーのなかでも
最重要人物の一人だった尾崎秀実。
逮捕後の獄中から妻子に送った書簡集です。
様々なバージョンがあるのですが
私の手許にあるのは
昭和35年(1960年)の
カッパブックスの初版。
保存状態も良く、以前の持ち主の方が
大事に読まれていたのでしょう。
(150円という値付けが時代を感じさせますね)
あまりにセンセーショナルな事件でしたので
関連書籍はそれこそ山のように。
ゾルゲや尾崎以外にも
多くの人物が関与しており
それぞれにドラマティックなストーリーが。
尾崎とゾルゲは絞首刑に処せられるのですが
過酷な環境に耐えられず獄死したメンバーも。
懲役~死刑というキーワードで捉えれば
これまたいくらでも関連本が見つかります。
いくら読んでも
キリが無い、ですね・・・
映像の世界でいうと
篠田正浩監督の引退作品が
大作、”スパイ・ゾルゲ” (2003年) でしたね。
尾崎秀実に扮するのは本木雅弘
政治家や軍人役で著名な役者が大挙出演しています。
CGを全面的に採用した3時間超の長丁場、
ラストにジョン・レノンのイマジン(歌無しのインスト版)を
持ってきたのはどうかなあ・・・
ドキュメンタリーも各国で観きれないほど作られてますね。
えーとこちらは2017年と比較的新しい
ロシア製作のテレビドラマシリーズ。
人物配置のバランスとかも変わっているので
面白そうですが、全部で10時間?
うーん、ちょっと
ちょっと休憩しましょう・・・
スパイ・ゾルゲ 予告編
「愛情はふる星のごとく」尾崎秀実著/光文社
「国際スパイ ゾルゲの真実」NHK取材班・下斗米伸夫著/角川文庫
「ゾルゲ 引裂かれたスパイ 上下」ロバート・ワイマント著 西木正明訳/角川文庫
「死刑全書」マルタン・モネスティエ著 吉田晴美、大塚宏子訳/原書房
「『自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか』と叫ぶ人に訊きたい」