これは決定版、映画史に燦然と輝く傑作ですね。
アカデミー賞のメイン部門を
総ゲットしましたし。
掴みからして外さないんですね。
モタモタしていない。
最初の数分間で観客の期待感が高まるわけです。
「おっ、これは面白そうな映画に違いない」
絶妙な掛け合い。
特にコルベールは手先、足先にまで神経を集中させた
きめ細やかな演技をしています。
ロマンティックなシーンを適度に挟みながら
中だるみを避けるため
ストーリー展開に
ありとあらゆる工夫がほどこされています。
主役の二人だけでなく
ゲーブルの上司に扮するチャールズ・C・ロビンソン
コルベールの父親役ウォルター・コノリー
らがしっかり脇を固めています。
最後にエキストラを多数動員した
見せ場が用意されていて
しかし、エンディングのカットには二人が映らないんですね。
モノ~小道具(それまでに何度か登場していた)
のアップでジ・エンド。
実にスマートな編集処理!
脚本(ロバート・リスキン)
出演者のキャスティング
監督の捌き具合
全てのピースが100どころか200%
はまったパズルのような1時間45分。
もっともこれだけ完成度が高い作品を作られてしまうと
後に続く制作者は大変ですよね。
まさに ”ジェリコの壁” です。
ジェリコって何?
それは本編を観てのお楽しみということで。
It Happened One Night Trailer