バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

アナウンサー?解説者? ノイズの垂れ流しに耳を塞ぐ

 

日本ではマラソンや駅伝がシーズン入り。

女子の中~長距離競技のにわかファンなので

幾つか大会の中継を見たんですけどね。

音声、消したんですよ。

無音で観戦。

 

自分の耳には雑音に聞こえるんですね。

解説者やアナウンサーの話していることが。

声の質というのかな、耳への心地よさとか

ペラペラ話してる中身についても。

 

競技の最中なのに

「〇〇選手はホッケが好物で」

「おかあさんからプレゼントされたお守りを肌身離さず」

 

なんだよそれ。

あなた、競技の経験者だから呼ばれてるんでしょ。

 

「苦しそうな表情ですが頑張って欲しいですね」とかさ、

それは観てる視聴者が

映像を見た瞬間に誰でもそう思うわけで

そんなの解説でもなんでもないよ。

 

一般の人間がなかなか気づかない&知り得ない専門的な事項

~走法の相違点とか日々のトレーニング、レース中の微妙な駆け引き

いくらでもあるでしょうよ、そういう事項を

分かりやすく伝えていくのがあなたの役目だよね?

 

アナウンサー諸氏もさあ

劇団の初舞台とかじゃないんだから

もっと落ち着いて発声/発音しなさいよ。

なんで見得とか切ってるの?

それじゃあ講談師とか屋台の売り口上だって。

 

 

ま、スポーツ中継なら

映像だけで構わないんですけれど

困るのはドラマ~映画ですね。

サイレント時代の作品は別として

さすがにセリフを消して観るというわけにはいかない。

 

というのはですね

常々思っていたんですが

日本の映画やテレビのドラマって

声~会話がね

”デカい” ことが多いんですよ。

すぐにね、大声になって

声を張り上げるシーンが目立つ。

 

戦争ものとか警察VS犯罪組織、ホラー系のみならず

ホームドラマでもそうですよ。

一家団欒、食事のシーンでもね

素早く言い合いになる。

「なんだお前、子供のくせに!」

「なによお父さんなんか!」

みたく。

 

 

ゴッドファーザー” とか観るとね

キレる時は超恐いですが

普段はね、(キャラクターにもよりますが)

静かに話してますよ。

 

映画やドラマの研究本って凄い数あると思いますが

日本映画と外国映画で

見た目のことじゃなくて

声(トーンとかボリュームの大小について)に焦点を当てて

比較対象してみたら

面白いものが出来るんじゃないですかね。

 

「声を張り上げない」刑事ドラマ ”警視庁物語” に出演していた花沢徳衛の著作

 

なんか話題がズレてきちゃいました。

キリが無くなりそうなので

ボヤキはこの辺で打ち止めに。

五月蠅い音声も不快ですが

戯言の書き散らしも目に毒ですものね。

失礼をば・・・

 

役者には声の鍛錬が必要不可欠と説く仲代達矢の著作

 

HARAKIRI (1962)   Trailer

www.youtube.com

 

”声のオーケストラ” 仲代の最高傑作。他の出演者も含めてその素晴らしい発声~台詞回しを、放送メディアの方々それに俳優さん達、少しは見習ってくだされ。

 

参考/引用図書

「脇役誕生」花沢徳衛著・岩波書店

仲代達矢が語る日本映画黄金時代」春日太一著・PHP新書