バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ベタベタでメロメロ、想い出をスパイスにしないと正直キツい ”ラストコンサート”

 

だれかに生きる勇気を与えたとき、

天使って涙を流すのですね・・・

 

なんだか分かったような分からないような

キャッチコピーが付いていますが

この映画、かなり日本で流行ったんですよ。

1977年頃かな、

当時中~高校生の女子だったら

観た方も多いのでは?

(監督/ルイジ・コッツィ)

 

 

病院で

若い女性(パメラ・ヴィロレージ)と

中年のクラシック作曲家(リチャード・ジョンソン)が

出会うんですね。

 

 

親子ほど齢が離れているのに

二人は急速に親密な仲に。

 

実はパメラは不治の病に冒されていて

余命三カ月。

 

 

リチャードはパメラに捧げる

感動的な作品を書き上げます。

 

 

そして純白のウエディングドレスをプレゼント。

 

 

リチャードがその曲をコンサートで披露したその時

ステージ脇で

ドレスを纏ったパメラは微笑を浮かべて

短い生涯を閉じたのでした・・・

 

まさに絵に描いたようなメロドラマなのですが

作品の出来としてはちょっとというか

かなりの低レベル。

 

フランス各地でロケをしているのですが

その風景頼みになっているシーンがあまりに多過ぎ。

(単に車窓から写る景色を流しているだけの時も多い)

 

脚本に捻りがまったく無く

主人公二人の家族関係やバックグラウンドも

基本スルーしてしまっているので

物語に厚みがありません。

 

加えてサントラのメロディーも

あまりにウェット&センチメンタル。

 

 

後追いで観る場合

正直ラストまで辿り着くのは

かなりしんどいかなと。

(逆に公開当時、映画館で観た人は堪らなく懐かしさを覚えるかも)

 

あと、この作品は

日本企業が資金提供をしたようですが

かなり低予算で仕上げてますよ。

相当に早撮りで済ませてるはずです。

 

どーんと、”抜かれた” のではないでしょうか。

 

いやいや

大きなお世話ですね。

 

想い出はいつまでも色褪せることなく・・・

 

"Dedicato a una stella"    Trailer

www.youtube.com