1942年、太平洋戦争下のクアラルンプールで
イギリス人のグループが
日本軍の捕虜に。
成人男子はトラックで連れ去られたのですが
残された女性や子供たちは
徒歩での移動を命じられます。
しかし行く先々で
受け入れを拒否され
体調を崩す者が続出。
満足な食料や水も与えられず
幼い子供の命が奪われていきます。
彼等を引率している
一人の日本軍軍曹(KENJI TAKAGI)とのあいだには
交流も生まれるのですが
その軍曹も衰弱死。
グループのリーダー格である
ヴァージニア・マッケンナは
村の長老に
「農作業を手伝うから住まわせて欲しい」
と懇願。
やがて終戦を迎え
マッケンナはイギリスへ帰国することが出来たのでした。
ここで登場してくる日本兵士は
残虐、残酷というより
まるでロボットの如く無表情。
暴力的というより
ただただ機械的に言葉を発し行動するのみ。
(日本人の表記は苗字だけ。軍曹役の俳優さんはこの作品以外にも多くの映画にも出ている人ですので、せめてフルネームでクレジットしても良かったのでは・・・)
現地ロケが行われており
臨場感もあるのですが
同じシーンでもアングルが変わると
スタジオセットでの撮影が多用されているのが
ちょっと残念。
原作は
”渚にて” で知られる
ネヴィル・シュートですが
日本語の翻訳本は
絶版になっているようですね。
(ちなみに ”アリス” はオーストラリアのアリススプリングスを指している)
A Town Like Alice (1956) Trailer