バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

貴方は結婚詐欺師だけど、私の愛は真実~実話ベースのカルト映画 ”ハネムーン・キラーズ”

 

アラバマ州にある病院勤務の看護婦長

シャーリー・ストーラー

 

単調な毎日でこれといった楽しみもなく

スナック菓子のドカ食いが止まりません。

 

試しに入会してみた

”素敵な文通パートナー紹介倶楽部” で、

ニューヨーク在住の男と手紙のやり取りを。

 

 

それほど期待せずに会ってみたら

予想以上に悪くない(トニー・ロー・ビアンコ)

あっという間に惚れてしまいます。

 

 

しかし程なく金の無心が始まり

ビアンコは行方をくらましてしまいます。

ストーラーは狂言自殺を決行、

驚いて戻ってきたビアンコはストーラーに告白します。

「悪かったな。俺は結婚詐欺師なんだよ」

 

 

ストーラーは勤めを辞め、

”ビアンコの姉”として

詐欺行為を手伝うことに。

もう貴方から離れられないの・・・

 

 

二人は次々と有閑マダムを騙して

金品を巻き上げるのですが

やがて犯行が露見するのを恐れて

殺人に手を染めるようになります。

 

 

遂には子供まで手にかけるように。

 

「おい、うまく始末したんだろうな?とっととずらかって次の獲物を見つけようぜ」

と急かすビアンコを

「大丈夫よ。これからもすべてうまくいくわ」

と優しく抱擁するストーラー。

 

しかしストーラーは電話で警察に犯行を伝えていたのでした・・・

 

 

警察に逮捕され、刑務所に収監されたストーラーのもとに

ビアンコから手紙が届きます。

「愛していたのはお前だけだったのさ」

 

ストーラーは穏やかな微笑を浮かべて

何度もその文面を読み返すのでした・・・

 

 

実際の事件は1940年代後半に起きていますが

報道写真を見ると

映画の主役の二人によく似ていますね。

(共に死刑を宣告されて同日に絞首刑を執行された)

 

監督のレナード・キャッスルは本職が別にあって

監督作品は本作のみ。

(当初はマーティン・スコセッシが撮っていたが途中で降板)

後に "ダイ・ハード” シリーズを担当する

オリバー・ウッドのカメラワークが冴えています。

 

"The Honeymoon Killers" (1969)  Trailer

www.youtube.com

 

シャーリーズ・セロンのアカデミー受賞作

”モンスター” (2003年)がお好きな方でしたら

是非、本作もご覧くださいませ。

 

"Monster" (2003)  Trailer

www.youtube.com