バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

悪い種子から咲いた新しい毒花~”THE BAD SEED” のリメイク2篇

 

2018年に制作されたテレビドラマで

主演(兼監督)がロブ・ロウ

「嫌な娘」に扮するのはマッケナ・グレイスです。

 

1956年のオリジナル版が

母娘の関係性を軸にしていたのに対し

今回はロウがシングルファーザーという設定。

 

パティ・マコーマックが陽性キャラだとすると

本作のマッケナは陰鬱な怪しさがありますね。

(パティのように大袈裟にはしゃいだりはしない)

 

 

執着心と我の強さに加え

完璧主義(予定をびっしり書き込んでその通りに行動する)でもある

キリキリと尖った少女の心の闇を

マッケナは上手く演じています。

 

 

お楽しみは

元祖のパティ・マコーマックが

精神科医として登場していること。

 

 

パティ版では

当時の倫理規定から

結末の改変などが行われていましたが

本作のマッケナは最後まで

自分の欲望を満たすために突っ走ります。

 

(バターナイフをぺろりと舐めるカット、殺人行為を暗示していますね。他にも隠喩~メタファーが写り込んでいるシーンがあります)

 

 

マッケナの人気もあったのでしょうか、

2022年には続編の

”THE BAD SEED RETURNS” が作られています。

(同じくテレビドラマ)

 

 

見違えるほど大人びた外見になっていますが

残念ながら出来のほうは

よくある学園ドラマのようなタッチで

正直凡作かと。

 

マッケナは今回も最後まで健在なので

(周囲の人間は次々犠牲になるわけですが)

更に続編が作られるのでしょうか。

そうなるとその主人公は

マッケナの子供ということになりそうですね。

輪廻は続くよどこまでも・・・

 

THE BAD SEED (2018)   Trailer

www.youtube.com

 

THE BAD SEED RETURNS (2022)   Trailer

www.youtube.com