これは必見もの。
映画ファンで未見の方は是非に。
移送中の電車から飛び降りて
脱出を試みます。
若者の一人は足を負傷しており
状況は絶望的です。
極限状態が続くなか
彼等の脳裏に
今までの短い人生の一コマ一コマが
浮かんでは消えていきます。
そこには
ほんの微かではあるけれど
心の触れ合いやときめきを感じる
瞬間もあったのです。
しかし、山狩りの老人たちに捕まってしまい
屋内に監禁。
自由への可能性は完全に閉ざされてしまったようです。
「おい、外へ出ろ」
そう命令されて歩き出す二人。
彼等を待ち受けているのはプラハへ続く一本の道でしょうか
それとも銃口でしょうか・・・
フラッシュ・バック/フォワードが
多用されているのですが
そこで描かれている情景は
現実世界と彼等の願望、夢
あるいは恐れのイメージが混在していて
その判断は観る側に委ねられています。
(私はバッドエンド、というよりも全てのシーンが回想~もうこの世に居ない者からのメッセージと受け取りました)
監督は当時20代だったヤン・ニェミツ。
あまりにも冴えて冴えて冴えまくった
一時間とちょっとを
ご堪能くださいまし。
"DIAMONDS OF THE NIGHT" (1964) Trailer