バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

愛する人と過去の自分への追想

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映画評論の世界では今や

重鎮の川本三郎

それ以外にもエッセイなどを多数発表されていますが

上記の2冊は読む人の心をグサリと刺します。

 

文章を抑制しながら書く、というのは

大変に難しいことだと思うのですが

それが自身の逮捕(ある事件に関与して)、

配偶者の死ということであれば尚更のはずです。

 

時制でいえば、遠い過去については難しい。

記憶が薄れるし、自分にとっての正当化が

時の流れによって為されることもあるでしょう。

 

ほんの最近~現在という事象であれば、

ほとばしる想いを文字に移し替えていく、

それはまた困難な作業ですよね。

 

文章を書くというのは、誰にでも出来ることですが

”読むべき文章”とはどういうものであるかを

教えてくれている気がします。

 

大切にしたい作品ですね。