恐らくは好き嫌いが明確に分かれるだろう作家かと。
かの江戸川乱歩が今の時代に生まれ変わって、
「芋虫」や「防空壕」「お勢登場」「虫」などを21世紀風に書いていたら
こういうテイストの作品群になるような。
作家になられる前は
映画の製作や映画評論をされていたとのことで
極めて映像的な文章ですね。
頭のなかにスクリーンがサッと浮かんできます。
読む映画、です。
究極的な状況下でもユーモアが随所に出てくるのも
特徴ですよね。
ですんで、実際の映像化というのはあまりしなくて
いいような気もします。
というか、忠実に再現しようとするのは困難ですよね。
”ひっかかって”しまう場面があまりに多いですから。
脳内スクリーンなら大丈夫です。
それがどんな悪夢であろうとも、痛みをともなうものであったとしても・・・
と思ったら近日公開、だそうですよ。