日本映画界の巨匠、溝口健二
戦前戦後を通じ、素晴らしい作品のオンパレード。
50代の若さで亡くなってしまったことが
つくづく悔やまれますね。
戦前の代表作「浪華悲歌」(1936年)
山田五十鈴の若いこと!
溝口監督といえば女優、田中絹代とのロマンスも有名、
お弟子さん筋にあたる新藤兼人監督の
著作にその辺りの事情、詳しく書かれています。
翌年の「雨月物語」で頂点を極めます。
私が好きなのは
これは凄い、無駄なカットが一つもありません。
名人芸の極致ですね。
香川京子も一世一代の演技で応えています。
何度観ても、飽きることが無いですよ、
そのたびに監督、スタッフ、役者の
技に唸ってしまうのです。
でも現場での監督は厳しかったみたいですね。
何度やってもOKを出してくれない。
役者さんが困り果てて
「どうしたらいいんでしょう?」
と聞くと
「僕は知りません。それはあなたの考えることでしょう」
と答えたそうですから・・・