バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

そのランキングはどうよ?ボブ・ディランの最高傑作とは・・・

 

ロック界の超大御所、ボブ・ディラン

デビューアルバムが1962年発表なので

キャリア60年!

しかも途中で沈黙の期間というのがほぼ皆無

であるところがまた凄い。

2000年代以降も順調に新作をリリースしていますし。

 



さて、こちらは著名な音楽メディアのローリングストーン

自分が1970年代に洋楽を聴き始めた頃には

良きガイド役でした。

 

恒例のオールタイムベストのアルバム部門を見てみると

さすがにディランのアルバムが数多くランキングされています。

ま、そりゃー当然でしょ

ということなんですが、

あれー、その順位が正直意外というか

そ、そうですか?と首を傾げるような並びになっているような。

 

まずリストで最高位(9位)に挙げられているのが

1975年の ”血の轍”

 

 

ええ、これは素晴らしいアルバムなんですよ。

70年代以降の作品では際立って内容充実の五つ星。

でもですね、ということは

60年代の作品はこれよりも順位が下ということになるわけで。

 

 

”追憶のハイウェイ61”(1965年)が18位

悪い順位ではないですけども、”血の轍” がトップ10なら

間違いなくトップ5入りですよ。

だって、ディランのというより

ロックヒストリーで極めつけの一枚ですもの。

 

 

翌66年の ”ブロンド・オン・ブロンド” が38位・・・

前作がロックの聖典ならば

このアルバムは全てのジャンルの音楽ランキングであっても

ベスト10ですよ。

LPで2枚組というボリュームなのに、

捨て曲というか捨て音が1秒も無いという

完全無欠の芸術作品。

 

 

そして ”ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム”(65年)

に至っては181位・・・

いや~、どうでもいいような(言い過ぎですが)

他アーティストのアルバムがもっと上位に入ってるよねえ。

 

"Subterranean Homesick Blues"

www.youtube.com

 

もう最高ですよね

しかもディランは一人でやってるわけで。

作詞、作曲、ボーカルと。

グループ内に頼れるパートナーが居るとかじゃないですから。

 

同じくベテラン組で

ジョニ・ミッチェルも何枚かランキングされてますが

こちらはほぼ順当な並びだったので

”ブルー”(3位~ちょっと盛り過ぎかも)

”コート・アンド・スパーク(110位)

”逃避行”(133位)

”夏草の誘い”(258位)

 

余計にディランの「不自然」な?

順番が目立つような気がしましたねえ。

(他アーティストでも啞然とするようなケースもあるんですが、また別の機会にでも)

 

もっとも、ロック、R&B、ブルーズ、ジャズ、レゲエ等々

異なるジャンルが混在してるチャートなので

もともと万人に納得出来るような結果など

望むべくもないのでしょうけれどもね・・・

 

"Like A Rolling Stone"  at the Newport Folk Festival 1965

www.youtube.com