バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ラフマニノフが盛り上げる恋愛映画の決定版 ”逢びき”

 

デヴィッド・リーンの1945年作品。

これはもう絶対的名作~恋愛、それもダブル不倫の物語であります。

 

 

優しい夫、育ち盛りの子供二人に恵まれた

セリア・ジョンソン

何ひとつ不自由の無い毎日なのですが

外出先でトレヴァー・ハワードと出逢い、

 

 

二人は恋に落ちます。

 

 

しかしハワードにも妻子があり、

二人の苦悩は深まるばかり。

こんなにも愛し合っているのに

しかし許される恋ではない・・・

 

 

ハワードは告げます。

「妻と子供を連れて外国に行くよ。遠い遠い国に」

 

 

ハワードを乗せた列車がホームを去った後、

思わず線路に身を投げようとするジョンソン

あと一歩のところで踏みとどまります。

 

 

茫然自失の状態で帰宅したジョンソン

いつものように優しい夫が彼女を気遣います。

僕にできることはあるかい?」

 

「あなたが傍に居てくれるだけでいいの」

 

「きっと君は遠い場所にしばらく行ってたんだね。でも帰ってきてくれて嬉しいよ」

 

旦那さん、気づいていたんですね。

しかし罵るようなことは一切しません。

誰も傷つけない

(ハワードとジョンソンの関係はあくまでプラトニックなもの)

清冽なエンディングです。

 

ムードを高めているのが

全編に流れるラフマニノフ

ピアノ協奏曲(第2番)なのですが

このメロディをモチーフにして

一大バラードに仕上げたのが

エリック・カルメンの ”オール・バイ・マイセルフ”

 

ALL BY MYSELF   Eric Carmen

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セリーヌ・ディオン

カバーバージョンも多いですね。

 

ちなみにカルメンは、別の曲でも

このメロディを拝借しています。

 

MY GIRL

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更に別の曲では

交響曲の2番を入れ込んでますね。

 

NEVER GONNA FALL IN LOVE AGAIN

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よほどラフマニノフが好きなのでしょうね。

(この3曲が収録されたアルバムは素晴らしい出来栄え、70年代のポップロックの傑作です)

 

Brief Encounter  Trailer

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