1930年製作のドイツ映画。
うーん、これは良いですねえ。
ドイツという語感から想像されるような
重厚さではなく、あくまでライトな持ち味の
爽やかなそよ風の如き73分。
1929年夏、
ベルリンに暮らす若い男女5人の
ある週末のスケッチです。
キャスティングされたのは全員アマチュアで、
映画の冒頭に
「この映画をあなたが観ている時~1930年には皆、俳優ではなく別の職業に就いていることだろう」
といったテロップが流れます。
しかし実に良い表情なんですね。
(特に女性二人)
もともとの顔立ちが整っていることもあるのですが
特にストーリーらしきものもない
淡々とした場面が続くにも関わらず
飽きることなく映像世界に浸れます。
そして、直接的なものではないのですが
かなりエロティックなシーンが多いですね。
今から一世紀近く前の映画とは
とても思えないような
斬新なショットにびっくり。
それもそのはず、製作陣には
ロバート・シオドマク、フレッド・ジンネマン、ビリー・ワイルダー
など、後に映画界に名を成すメンツがズラリ。
まだサイレントの時代ですので
頻繁に(ドイツ語の)字幕が入りますが
映像だけ追っていても
充分に楽しめます。
機会がありましたら、どうぞ本編をご覧ください。
当時の街の様子や人々のファッションなども
興味深く観れますよ。
Menschen am Sonntag Trailer