バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

懐かしい!の連発はどうもなあ・・・

 

先日、日本のテレビ番組見てまして。

グルメものというか

リポーターの人があちこち飲食店に行くやつね。

 

で、かなり年季の入った定食屋さんで

店先のガラスケースに食品サンプルが並んでいるのね。

それを見て、リポーターさんが(大袈裟に)言うわけです。

 

「わ~皆さん、まさに昭和ですよねえ。懐かしいなあ」

てな具合に。

 

そこでちょっと?になったんですよ。

 

だってその人、若いんですよ。

20代の女性。

ということは産まれたのも育ったのも

平成の時代ですよね。

 

だからね、「懐かしい」という感情は

持てるわけないと思うんですよ、

”昭和マター” については。

 

 

単に魅力がある、好感が持てるという場合にも

「懐かしい」という言葉を使うことはあるけれど

それは随分昔の話で、

現在では、自分の過去~それにまつわる様々な事象

について使う表現ですよねえ。

 

このケースでいえば

じゃあ、大正とか明治時代の出来事であっても

懐かしい!と言えちゃうことになるよね。

 

あっ、ミルクホールだ。懐かしいなあ

とか。

 

夜明けの刑事  オープニングテーマ

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テレビ番組とか音楽に対しても

「懐かしい」って多用されますよね。

私の場合、例えば70年代のドラマとかアルバムについては

そういう感情を持つことありますけども、

 

シャボン玉ホリデー オープニング&エンディング

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1960年代後半ならともかく

65,6年以前は無理ですね・・・

懐かしいという言い方は。

 

じゃあなんという表現が適切ですかね?

結構ぴったりくる言い方って難しいのかも。

(だからなんでもかんでも、懐かしいで済ますのかな)

 

時代を感じさせる、だと否定的なニュアンスになってしまうし

ノスタルジック、というのも正確でないような。

 

難問ですね、こりゃまた・・・

 

ジェスチャー(1961年)

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え~と、こういう言い方はどうかな。

 

”あっ、店先に食品のサンプルが並んでますよ。ご覧になっていて、懐かしいと感じる方も居るのでは?”

 

個々の視聴者に預けちゃう安易なパターンだけども

自分のなかでは一件落着ということで・・・