バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

過去も未来も地下鉄の闇で、一人生きる

 

おっ?これは期待できる滑り出しだ。

スタイリッシュなタイトルバック

 

 

うんうん、良い感じ。

さあ本編がスタートですね

 

 

あっ、なんかダメな気配が。

別の人が撮ってたのかな・・・

 

まあ日本語タイトルが

”地獄のサブウェイ” ですからねえ

期待しすぎるほうが筋違いなんですが。

(監督/ゲイリー・シャーマン)

 

 

ロンドンのとある地下鉄駅で

殺人事件や行方不明者が連続発生。

真相を追う刑事に、

ドナルド・プレザンス

ノーマン・ロシントン

 

 

事件に巻き込まれてしまう若いカップルに

デヴィッド・ラッド&シャロン・ガー二ー

 

「地上」パートの主な登場人物はこの4人なのですが

どうも演出にメリハリが無く、緩んだやり取りが続きます。

 

 

実はこの映画、メインの舞台は地下なんですね。

(地下鉄車内ということではなく、地下鉄駅の密閉された構内)

 

時を遡ること80年前

地下鉄建設工事の最中に崩落事故が発生。

男女の作業員が10名以上生き埋めに。

 

救出作業が行われないまま

地下水を飲み、ドブネズミを食料とし

極限状態のなかで彼等は生き続け

子供を残していったのでした。

 

 

一連の事故の犯人は

その最後の”地下住人”だったのであります。

 

この地下パートの撮影は

かなり気合の入ったシーンが多く

(見た目、気持ちの悪いシーンも相当あり)

脱力気味の地上場面とは対照的。

 

 

ゲストに怪優、クリストファー・リーが登場するのですが

たった一場面でサッサと退場してしまいます。

 

 

拾い物は紅一点のシャロン・ガー二ー

有名な俳優さんではありませんが

個性的なルックスで印象に残ります。

(&地上組のなかで一番熱心に芝居をしていますし)

 

DEATH LINE (1972)    Trailer

www.youtube.com

 

地下鉄構内、ということで想い出すのは

楳図かずおの有名作

漂流教室” の一場面。

 

 

荒廃した未来の地球で

必死にサバイブする小学生たちが

地下鉄駅で見たものとは・・・

 

漂流教室/第4巻(小学館

 

贔屓目ではなく

日本の圧勝かと。

(映画のほうは欧米ではわりと高評価のようです。念のため)