バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

RE-MAKE/RE-MODEL ”紀元前百万年” VS ”恐竜100万年”

 

オリジナル&リメイク

どちらも親しまれている作品ですね。

 

”紀元前百万年” が1940年製作(監督/ハル・ローチ)

恐竜100万年” が1966年製作(監督/ドン・チャフィ)

 

石器時代の人間と恐竜(巨大生物)のお話ですが

早速シーン毎に観比べていきましょう。

 

 

オリジナル版のヒロインはキャロル・ランディス

66年版はラクエル・ウェルチ

 

二人ともセクシー度満点で

それぞれの時代で人気があった女優さんですね。

 

 

別の部族の男と出会う場面。

川(ジャングル)と海(砂浜)の違いがありますね。

 

 

文明の発達の度合いが違うので

助けてもらった男は慣れるのに四苦八苦です。

(イケメン度ではオリジナルのヴィクター・マチュアの勝ち)

 

 

もう一方の主役

恐竜についてはリメイク版の圧勝。

オリジナルでは単に実際の爬虫類を大写しにしているだけですが

66年版は特撮の神様

レイ・ハリーハウゼンが手掛けていますので。

 

 

40年度版では二つの部族は理解しあえるのですが

リメイク版では争いが絶えず対立構造が続きます。

 

 

フィナーレが大きく違いますね。

オリジナルのほうは未来に希望を抱かせるハッピーエンド。

 

リメイク版はまるで

黒澤明の ”蜘蛛巣城” のエンディングのような無常観に包まれています。

 

 

あと

ちょっと気になったのが

女の部族(互いを思いやる心があって穏やかなグループ)の

髪の色。

 

オリジナルでは黒髪姿もあるんですが

66年版ではメンバーは皆金髪なんですね。

リメイクのほうはカラーですので

余計目立つ感じがしました・・・

 

 

ヒロイン二人の実人生は

まったく真逆で

キャロル・ランディスは5回の婚姻・結婚を繰り返した後

僅か29歳で死亡(不審死)

 

ラクエル・ウェルチも4回の結婚歴がありますが

今年の2月に82歳で亡くなるまで

長く芸能活動を続けました。

 

で、作品のほうの勝負はというと

これは引き分けかなと。

どちらも味があって

それぞれの良さがありますから。

 

もしどうしても選べというなら

私はオリジナル版のほうが好きかな。

 

お時間のある時にでも

どうぞ観比べてくださいませ。

 

"One Million B.C."    Trailer

www.youtube.com

 

"One Million Years B.C."   Trailer

www.youtube.com